この記事は2024年1月24日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2024年1月24日(水)の午後13時すぎにトレイダーズ証券の井口喜雄さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
現在の為替相場の傾向や相場観
昨日23日(火)の日銀金融政策決定会合は現状維持でサプライズはなかったものの、植田総裁の会見では「物価目標の実現確度、少しずつ高まっている」との発言から円高に振れ、米ドル/円は一時147円を割れた。
しかし、同時に「当面金融緩和は続く」としており、会見後は再び反発し、往って来い。日銀が終わったことで、材料は米指標にシフトすることになるが、本日24日(水)はPMIが発表されるほか、明日25日(木)はGDP、明後日26日(金)にはPCEデフレーターが控えており、今後の金融政策に影響するものなので注視しておきたい。
また、共和党の候補者選び第2戦東部ニューハンプシャー州の予備選挙ではトランプ前大統領が勝利の報道が出ており「もしトラ」が現実味を帯びてきた。
現在の為替相場の戦略やスタンス
昨日23日(火)の日銀を経てマイナス金利解除はやはり4月以降なのだろう。FRBの3月利下げも一時80%を超えていたが現在は50%を割れており、据え置きがメインシナリオだ。
日米の金融政策変更時期が後ずれするのであれば、下を攻める材料に乏しく、もう少し米ドル/円の上昇相場に付き合う必要があるのだろう。
戦略としては、ボラティリティは十分あるため短期で回せるのなら上下どちらでもよさそうだが、スウィングで高いところを突っ込みたくない場合は押し目買いが第一感だ。
▽米ドル/円 の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。