この記事は2024年2月8日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=SKfoto/stock.adobe.com)

2024年2月8日(木)の午前11時時点に外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。

現在の為替相場の傾向や相場観

足元の米ドル/円相場は148.00円挟みで推移。本日8日(木)は、日銀の内田副総裁の講演と記者会見に市場の関心が集まりそうだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

先月末に公開された12月の日銀金融政策決定会合における主な意見でマイナス金利の解除に前向きな主張が目立ったことから、市場では日銀が早ければ次回会合(3月18-19日)で解除に踏み切るとの観測が浮上。

内田副総裁も解除に前向きなメンバーのひとりと目されており、一部の市場参加者は副総裁が解除の地ならしを行うのではと期待しているようだ。

ただ、副総裁は昨年8月の講演で「マイナス金利解除は利上げを意味する」として「解除が遅れて物価が2%超の状態が続いてしまうことのほうがより心配だという状況になって初めて議論になり得る」と述べていた。

そこから半年間の状況を踏まえて考えが変わった可能性は否定できないが、あらためて解除に慎重な姿勢を示すリスクも相応にありそうだ。なお、副総裁は10時半から奈良で講演を行い、14時半から記者会見に臨む予定。特に後半の記者会見には注目が集まると見られ、円相場にも影響が及びそうだ。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。