この記事は2024年2月15日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=snowdrop/stock.adobe.com)

2024年2月15日(木)の午前10時時点に外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。

現在の為替相場の傾向や相場観

昨日14日(水)の米ドル/円は、米1月CPIの高止まりを受けて大幅高を演じた前日と打って変わって150円台半ばを中心に小幅な値動きだった。本邦当局者が相次いで円安の動きをけん制したことも上値を抑える要因のひとつになったようだ。

ただ、FRBの利下げ観測後退を背景にドルが買われやすい地合いに変化はない。米ドル/円は、34年ぶり高値(151.94円前後)更新に向けた上伸への期待感と、本邦当局の円買い介入への警戒感が交錯する格好で高値圏での推移が続きそうだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

本日15日(木)はNY市場で発表される米1月小売売上高に注目。市場予想は前月比-0.2%と減少の見込みだが、自動車、ガソリン、建材、外食を除いた国内総生産(GDP)の算出に用いられるコア売上高は前月比+0.2%と小幅に増加する見通しだ。

米国では物価の伸び(1月:前年比3.1%)を賃金の伸び(1月:前年比4.5%)が上回っており、こうしたプラスの実質賃金が個人消費の強さにつながっている。1月小売売上高で米経済のキモとなる個人消費が引き続き堅調なことが明らかになればドル高を後押しする材料となるだろう。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。