この記事は2024年4月3日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2024年4月3日(水)の午前11時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。
現在の為替相場の傾向や相場観
一時高まっていた6月の米利下げ予測が徐々に後退し、米金利はじわじわと反発。呼応して、米ドル/円は151円台で底堅く推移しているものの、どうしても152.00円(神田シーリング)が突破できず、151円台後半で膠着している。
当局は米ドル/円の水準は関係なく、介入の実施はボラティリティの問題とコメントしている。ただ過去2年間、米ドル/円が152.00円に急接近すると、口先介入が激しくなり、2022年には実際に介入が実施されているため、米ドル/円の152.00円という水準がかなり意識されているのがわかる。
結果、152.00円がマジノラインとなっており、超えるまでは膠着しているが、このラインを超えると一気にボラティリティが上がりそうだ。
現在の為替相場の戦略やスタンス
ドル金利が底堅く、主要通貨は総じてドル高に推移しているため152.00円は早晩ブレイクしてくると想定している。ただ米ドル/円は介入の可能性が払拭できないため、150円以下にドル買い注文を出しておくといった戦略しかなさそうだ。
メルマガで注目しているスイスフランは引き続き軟調に推移しているため、米ドル/円が152.00円に接近する局面では、スイスフラン/円の戻り売りで臨みたい。
▽スイスフラン/円 日足チャート
*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。