外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2024年5月27日8時20分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼24日(金)の為替相場
(1):本邦コアCPIは予想通り鈍化
(2):英小売売上高は大幅な落ち込み
(3):ECB高官連続利下げに慎重な姿勢
(4):米期待インフレ率が下方修正
(5):神田財務官「必要に応じて適切な措置」

▼24日(金)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:閑散取引が続く公算/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

24日(金)の為替相場

外為どっとコム トゥデイ
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期間:24日(金)午前6時10分~25日(土)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):本邦コアCPIは予想通り鈍化

日本4月消費者物価指数(CPI)は日銀が注目する生鮮食品を除いたコアベースで前年比+2.2%と予想通りに前月(+2.6%)から鈍化。生鮮食品とエネルギーを除いたコアコアCPIは前年比+2.4%だった(予想+2.4%、前回+2.9%)。

(2):英小売売上高は大幅な落ち込み

英4月小売売上高は前月比-2.3%と予想(-0.5%)を下回る大幅な落ち込みとなった。英国立統計局(ONS)は大半のセクターで売上高が減少したことについて「悪天候で来客数が減り、販売が低迷した」とコメントした。

(3):ECB高官連続利下げに慎重な姿勢

欧州中銀(ECB)のシュナーベル専務理事は、サービスインフレの根強さを指摘した上で「速く動き過ぎないよう戒めたい。利下げがあまりに速く進むリスクがある」と述べた。その後、独連銀のナーゲル総裁も、6月に利下げを開始する可能性が高いとしつつ、その後の利下げの道筋が「自動操縦であってはならない」と語り、連続利下げには慎重な姿勢を示した。

(4):米期待インフレ率が下方修正

米5月ミシガン大消費者信頼感指数・改定値は69.1と速報値(67.7)から上方修正された。一方、消費者の1年先インフレ期待は3.3%と速報値(3.5%)から下方修正。5-10年先のインフレ期待も3.0%に修正された(速報値3.1%)。これより前に発表された米4月耐久財受注は前月比+0.7%と市場予想(-0.8%)に反して増加。変動の激しい輸送用機器を除いた受注も前月比+0.4%と予想(+0.1%)を上回った。

(5):神田財務官「必要に応じて適切な措置」

財務省の神田財務官は、G7財務相・中銀総裁会議に出席するため訪問中のイタリアで、為替介入について「(イエレン米財務長官が指摘したように)まれであることが望ましいのは言うまでもない」とした上で、「過度な変動が投機などで発生して経済に悪影響を与える場合には、適切な措置を取る必用がある」と強調。「今後も必要に応じて、いつ何時でも適切な措置をとる」とも述べた。