M&Aがそのまま業績に反映

三井松島は1913年に長崎県の松島炭鉱を設立したのがスタートで、創業から111年が経つ。この間、国内の炭鉱開発に取り組むとともに、海外の石炭事業などに関わってきたが、最後に残ったオーストラリアの炭鉱が閉山したため、同事業から完全撤退することになった。

2024年3月期を最終年とする5カ年の中期経営計画では、当初300億円を計画していたM&A投資額は330億円となり、47億円を見込んでいた非石炭事業の営業利益は52億円となるなど、同中期経営計画は総じて達成したとしている。

これを引き継いだ新しい経営計画「経営戦略2024」は、M&Aの有無がそのまま業績に反映されることなる。

発表年三井松島ホールディングスの2014年以降の主なM&A
2014 ストロー製造販売の日本ストローを子会社化
2015 オーダースーツ販売の花菱縫製を子会社化
2017 マスクブランクスメーカーのクリーンサアフェイス技術を子会社化
2019 シュレッダー国内最大手の明光商会を子会社化
2020 タイのシュレッダー協力工場T SECUREを段階的に子会社化へ
2020 ペットフード輸入卸のケイエムテイを子会社化
2020 水晶デバイス用生産設備製造の三生電子を子会社化
2020 傘下の花菱縫製とメルボグループのオーダースーツ事業を統合へ
2021 住宅部材製造のシステックキョーワを子会社化
2022 送電線用架線金物専業メーカーの日本カタンホールディングスを子会社化
2023 レジロール用記録紙大手の丸紅オフィス・サプライを子会社化
2023 食品自動計量機メーカーのプラスワンテクノを子会社化
2023 カツマタから感熱紙加工販売事業を取得
2023 産業用ローラーチェーンなど製造のジャパン・チェーン・ホールディングスを子会社化
2024 水晶デバイス計測装置製造のSaunders & Associatesを子会社化
2024 事業者向け不動産担保融資のエム・アール・エフを子会社化

文:M&A Online