黒川紀章建築都市設計事務所は15日、東京地方裁判所へ民事再生法の適用を申請し、保全命令を受けたと、『帝国データバンク』が報じている。負債総額は約12億円。

黒川紀章建築都市設計事務所は1962年に創業した。創業者は国際的な建築家として知られる故黒川紀章氏。国内では国立民族学博物館や国立文楽劇場などを手がけ、海外でも活躍。ベルリン日独センター(ドイツ・ベルリン)やパシフィックタワー(フランス・パリ)といった建築設計を手がけた。

最盛期には年収高約11億5400万円を計上。しかし、2007年10月に同氏が死去して以降は受注案件が減っていた。

現在の経営資源に関しては、15日にスポンサー契約を締結した日本工営が設立する予定の新会社に承継していくとのこと。

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