本記事は、ぱやぱやくん氏の著書『その絶望感って、本当は心のまぼろしじゃない?』(ぱる出版)の中から一部を抜粋・編集しています。
誰かに見られることでシャキッとする
人は誰かに見られることでシャキッとし、気持ちが整うことがよくあります。私は1人で仕事をしていることが多いですが、やはり誰にも見られずにいると、「見た目なんてどうでもいいかな」と思い、どんどん服装が適当になって、気持ちまでだらしなくなっていき、気力がなくなってしまうことがあります。
自衛隊では「靴の輝きは心の輝き」、「服装の乱れは心の乱れ」とよく言われることがありますが、靴をしっかりと磨く、服装をしっかりと整えていると、不思議なことに自然と心まで整っていくことがよくあります。買ったばかりのスーツを着ていると「心までパリッとする」という気持ちを味わったことがある人も多いと思いますが、辛い時こそ「服を新調する」「靴を磨く」などの行動をとると、割と心が整って、ちゃんとしようという気持ちになるものです。
また、私がよく宿泊する旅館の大女将は数年前までは「少しボケているのかな」というぼんやりとした老婆でしたが、最近はその旅館がテレビにも取り上げられるようになったせいか、身なりがしっかりとして数年前よりも明らかに若返っている様子が見て取れるようになりました。
落ち込んでいるときや気力がないときこそ、まず「身なりを整える」という行動をとって、「立派に見えるようにする」という意識を持つことが重要だと言えるでしょう。
ちなみに、私が気力を復活させるために一番おすすめしたいのは「美容院」や「理髪店」です。どんなにやる気がなくて、落ち込んでいても、美容院に行って、髪の毛を切ってもらい、整えてもらうと鏡に映る自分が「とても立派な人」に見えて、「もうちょっと頑張ってみようかな」という気持ちになります。
落ち込んでいる、気力がなくなってしまった人は仕事帰りでもいいので、髪の毛を切ってもらい、時間があればシャツなどを新調してみると不思議とやる気が出て、「もうちょっと頑張ってみようかな」と、きっと思えるので試してみてください。
頑張っている人たちに囲まれてみよう
人間の気持ちや思考は「周囲の人たち」や「いま自分がいる環境」によって大きく左右される傾向があります。どんなに休んで体力があっても、「やる気が出なくてどうしようもない」と思っている人は、そもそも環境が良くないと思ったほうがいいでしょう。
私は都内の狭い1ルームマンションに住んでいたときがありましたが、日当たりが良くなく、布団を敷いてしまうと、活動スペースがほとんどなくなってしまうような場所で「さあ、やるぞ!」と元気一杯になることは不可能だなと実感しました。一人ぼっちでそのような場所にいると、どうしても気分が暗くなってしまい、やる気どころか「生きる気力がなくなる」ということになってしまうからです。
体力があるのに「やる気がない」「気持ちが落ち込んでしまう」という時は、まず自分の環境を確認してみるといいでしょう。もし、良い環境ではないなと思ったら、やる気が出ないのは当然だと思ってください。
そういうときはまず場所を移動して、環境を変えてみましょう。私はどうしてもやる気が出ないときは「図書館の自習室」や「ワーキングスペース」に行き、仕事を進めることがよくあります。1人でいるとやる気が出なくても、周りに真面目な顔をして頑張っている人たちがたくさんいると「もっと頑張ってみようかな」という気持ちになり、気合を入れて作業をすることができるからです。
健康状態はいいはずなのに、どうしてもやる気が出ないと悩んだときは、「自分はダメなやつだからやる気が出ない…」などと悩む前に、まずは場所を変えてみるといいでしょう。いくつか場所を変えてみると「ここならやる気が出るな」と思えるベストスポットがきっと見つかるはずです。
どうしてもやる気が出ないときは暗い場所で悩まずに、場所を変えることで気持ちを切り替えてみるのもいいでしょう。
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