本記事は、ぱやぱやくん氏の著書『その絶望感って、本当は心のまぼろしじゃない?』(ぱる出版)の中から一部を抜粋・編集しています。
嫌な人たちは淘汰されていく運命
もし、あなたに嫌な人がいても「ギャフンと言わせたい」「痛い目に合わせたい」とは思わずに、そのまま放置しておくことをおすすめします。なぜなら、「あなたが嫌いな人」というのは、おそらく他の人たちも同様に嫌っている「性格の悪い人」と言えるからです。そんな性格が悪い人たちのことをずっと考えていると、その人たちの悪口を言いたくなり、自分まで「嫌なやつ」と思われてしまって、いいことがありません。
また、嫌な人たちに対して「復讐してやろう」と思うことは極めて危険な行為です。弁護士などに相談した上で法的な措置をとって対応していくことは問題ありませんが、「相手を嫌な目に合わせたい」と考えて行動に移すと、あなた自身が嫌なやつになります。また復讐が成功しても今度は自分が復讐される立場になる可能性が極めて高くなります。
そんな不毛なことを考えるよりも、嫌な人たちのことは一旦忘れて、自分が幸せになることを目指してみてはいかがでしょうか。自分が幸せになれば、嫌いな人たちは「かわいそうな人たち」に変化をしていき、どうでもよくなります。私も過去に嫌いな人たちがいて「許せない」と考えていましたが、いま考えてみると「あの人はかわいそうなやつだったな」と思うことがよくありますし、私との関係がなくなった後も様々なところでトラブルを起こし、落ちぶれていることがほとんどです。
つまり、嫌な人たちがいたとしても、あまり気にせずに自分が幸せになることを目指していくことが、結局のところは最善策と言えるのではないでしょうか。
みんなに合わせて生きていくのはやめよう
社会人になると「これができて当たり前」や「社会人として当たり前」と言われることがありますが、こうした言葉を真に受けすぎると「心苦しくなるだけ」ということがよくあるので注意が必要です。
まず、社会人というのは「生活に必要な収入があり、納税をしている」という条件さえそろえることができれば「問題はない」と考えた方がいいでしょう。とりあえず現状は生活ができていれば、礼儀やマナー、仕事におけるスキルというのは「あればいい程度」のものにすぎません。
もちろん、現状よりも「いい職場に行きたい」「昇進をしたい」という目標があれば、自己研鑽をしていく必要がありますが、そうした目標が特にないにもかかわらず、「社会人としてこれができないとダメだ」や「みんながやっていること」という理由だけで物事を進めることは避けた方がいいでしょう。
なぜなら「やる気がない状態で苦手なことをやる」ということになり、結局上手くいかずに挫折してしまうからです。さらに挫折をしたときに「社会人として失格だ…」と意味もなく落ち込んで、心のダメージとなってしまうので良いことは何もありません。
あなたが本当に目指す目標はあくまでも「自分がなりたい姿」です。曖昧でわかりにくい「立派な社会人」になろうとしなくていいのです。現状、ちゃんと収入を得て生活ができていれば、もうあなたは立派な社会人です。そのことを忘れないでくださいね。
嫌なことを言われたときは
嫌なことを誰かから言われたときは「そうかもしれない…」と考える前に、まずは「相手がまともな人かどうか?」を確認してください。相手の言葉を素直に受け取ってしまい、「自分に落ち度があるから言われてしまった…」と考えていたら、社会では到底生き残ることができません。
そもそも、相手に言われたときに、自分が「嫌だな〜」と思うことは相手の伝え方が悪いことがほとんどです。もし、相手が本当にあなたのことを思って発言をしていたら、できる限り傷つかないような配慮などが感じられるものですが、そのような配慮が感じられない場合はまず「うるさい」と思っておけばいいでしょう
私が思うに、説教も注意も、とりあえずは「うるさい」と考えて問題ありません。どう考えても自分に落ち度があって、本当に反省が必要だなと思ったときだけ「自分が悪かったな」と思えば問題ありません。
また、相手の発言内容だけではなく、誰が発言をしているのかもよく確認した方がいいでしょう。もし発言をしている相手が「尊敬できない人」や「意地悪な人」、「不条理なクレーマー」という場合については「あー、はいはい」ぐらいに思ってスルーしておいた方がいいでしょう。
基本スタンスは「うるさい」で、たまに「自分が悪かった」と考えることが大切だと思います。
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