中堅企業にとってのM&Aとは?

アイデミーの石川氏を交えたセッションでは、AIの開発を行っているアイデミーがM&Aを積極的に活用して成長していることを踏まえ、これから成長を目指していく中堅・中小企業について、活発な意見交換が行われた。アイデミーは、上場前はオーガニック成長に注力し、上場後にM&Aを実施。グロース企業も利益を継続的に出しながら成長することが求められている昨今、先行投資・採用という側面からM&Aを考えていることが特徴だ。 

M&A Online

(画像=アイデミー代表取締役の石川聡彦氏、「M&A Online」より引用)

成長志向を「さらに加速させてもらうために」(東氏)同制度がある。中小企業から大企業の間に位置する、「支援の崖」(加藤氏)にあたる中堅企業をサポートすることで日本経済を後押しする側面のある中堅・中小グループ化税制だが、「減税措置ではなく、繰り延べ措置に留まる」(石川氏)との見方もある。これに対しては「損金算入による手元キャッシュの増加で、PMI(合併後の統合プロセス)やほかのM&Aに回す資金が確保できる」(加藤氏)との回答があった。

第二部では、スタートアップによるピッチが行われた。独⾃アルゴリズムと⽣成Aiによる、独⾃のロボティクス・コンピュータビジョン技術「symX」で、カーボンニュートラルが求められる多くの産業の新たな「⼯業化」を⽬指すXsymと、宗教界に特化し宗教資金のデジタル化を目指すキャッシュレスサービス「寺Pay」の拡大を進める366が、熱量高く自社のビジネスモデルを紹介。参加者は熱心に聞き入っていた。