毎年、新たに発売されるビジネス書は約6,000冊といわれています。いったいどの本を読めばいいのか、迷ってしまう方も多いでしょう。

このコーナーでは、読書家が集まる本の要約サービス「flier(フライヤー)」で注目されているおすすめの書籍をランキング形式でご紹介。さらにその中からアクセスの多かったトップ3の書籍について本文で詳しく見ていきます。

まずは2024年11月にビジネスパーソンから最も読まれた10冊の書籍の発表です!

1位:『一緒にいると楽しい人、疲れる人』(有川真由美/PHP研究所)
2位:『「好き」を言語化する技術』(三宅香帆/ディスカヴァー・トゥエンティワン)
3位:『今さら聞けない 睡眠の超基本』(柳沢正史(監修)/朝日新聞出版)
4位:『言葉にする習慣』(さわらぎ寛子/明日香出版社)
5位:『対人心理学BEST100』(内藤誼人/総合法令出版)
6位:『仕組み化がすべて』(岩田圭弘/SBクリエイティブ)
7位:『新版 今日が人生最後の日だと思って生きなさい』(小澤竹俊/アスコム)
8位:『改訂新版 自分を変える習慣力』(三浦将/クロスメディア・パブリッシング)
9位:『Z世代の社員マネジメント』(小栗隆志/日本経済新聞出版)
10位:『「内向的な人」の幸福戦略』(精神科医 Tomy/朝日新聞出版)

※本の要約サービス「flier(フライヤー)」の有料会員を対象にした、2024年10月25日〜2024年11月24日の閲覧数ランキング

一緒にいて楽しい人と疲れる人の違いは?

口下手でも「会話がはずむ人」になる方法 2024年11月に読まれたビジネス書トップ3
(画像=naka/stock.adobe.com)

2024年11月の月間ランキング第1位は、『一緒にいると楽しい人、疲れる人』でした。著者の有川真由美さんは、数多くの著書を持つベストセラー作家。本書も2017年に刊行されてから支持され続け、発行部数が10万部を超えるロングセラーに!本書では、「一緒にいて楽しい人」と「疲れる人」の思考と行動を解き明かし、誰もが「一緒にいて楽しい人」になれる方法を教えてくれます。

「しゃべらせ上手」になるというのも、相手に「話していて楽しい人」と思われる方法の1つだと著者は述べています。相手が自分の話しに興味を持って、いいリアクションを返してくれると、話しが広がりおしゃべりもはずみます。そのためには「面白い」「驚いた」といった感情を、表情や言葉でオーバーなくらいに表現する。さらに「○○さんはどう?」とすぐに相手に会話のキャッチボールを投げ返す。そして最後は、相手の「好きなこと」「気になること」「嬉しかったこと」など、話して楽しくなる話題をさりげなく振って、話しを引き出すのです。「しゃべるのが苦手で…」という人はこちらの方法を試してみてはいかがでしょう?

他にも「楽しい人」でいるために大切な、明るくいるための心の“クセ”やいつもご機嫌でいる方法など、人間関係をスムーズにしてくれるヒントをポジティブに教えてくれる1冊です。

一緒にいると楽しい人、疲れる人
一緒にいると楽しい人、疲れる人
有川真由美
出版社:PHP研究所
発売日:2017年04月04日
ジャンル:自己啓発・マインド

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技術があれば、推しは語れる

第2位は、『「好き」を言語化する技術』です。サブタイトルにある「推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない」に激しく同意する人も多いのではないでしょうか。

大きな感動、とてつもない面白さーー。「好き」を言語化するうえでもっとも大切だと著者が主張するのが、「自分の言葉で語ること」です。誰かの言葉や感情ではなく、自分が感じていることを伝える。それが推しを語るうえで重要になるのです。

まずはそのために以下の3つのプロセスを試してみるのが、お勧めです。

①自分の感情を細かく見ていき、よかった箇所の具体例を思い出しながら挙げる
②感情を言語化する
③忘れないようにメモをする

この言語化のプロセスを細かく丁寧に行うことで、ありきたりな「楽しい!」だけではない、あなた自身の感想をみつけることができるはず。

文芸評論家で、2024年を代表するベストセラー『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』の著者としても知られる三宅香帆さんが指南する、自分のなかにある気持ちに向き合い、他人の言葉ではなく自分の言葉できちんと言語化する技術は必読です!

「好き」を言語化する技術
「好き」を言語化する技術
三宅香帆
出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売日:2024年07月31日
ジャンル:スキルアップ・キャリア・トレンド

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知っている人は得をする、睡眠のコツ 第3位は、睡眠の専門家として広く知られている柳沢正史さんが監修する『今さら聞けない 睡眠の超基本』です。質のよい睡眠や、睡眠不足による悪影響といった基本から、睡眠の質を高める具体的な方法まで、睡眠にまつわる情報がたっぷり詰まった一冊です。

みなさんが寝る部屋はどういった状態でしょう?

睡眠の質に関わる主な要因は、光、音、温度の3つ。睡眠環境を整えたいなら、まずはこの3つを見直し、改善することが大切だとか。夜間に明るい光があると、メラトニンと呼ばれる睡眠ホルモンの分泌が抑制され、寝つきにくくなるため、部屋全体の明かりは消して真っ暗にするか、間接照明に切り替えるのがおすすめ。音についても、深い睡眠を確保するためにはなるべく静かな環境を用意する必要があります。最後にこれからの季節に重要になる温度について。冬は19~22℃、夏は23~26℃を目安に、寝室の適温を朝まで保てるように工夫しましょう。

働く世代が気になる、「睡眠の質を高める」方法は今日から気軽に取り入れられるものばかり。また「眠れなくても、目を閉じていれば休息になる?」「二度寝はNG?」など、素朴な疑問も丁寧に解説されてるので、ぜひ年末年始に一読してみてはいかがでしょう。

今さら聞けない 睡眠の超基本
今さら聞けない 睡眠の超基本
柳沢正史(監修)
出版社:朝日新聞出版
発売日:2024年08月30日
ジャンル:健康・フィットネス

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いかがでしたか?

ランキングの上位を見てみると、自分の思いや行動を変えたい、睡眠習慣を見直したいという読者の姿が反映された結果となりました。どの書籍も決して難しい内容ではなく、明日から毎日を変えられるヒントがたくさんあるので、ぜひ試してみてください。

少しでもあなたに合いそうな1冊があればお手にとっていただければ幸いです。

来月はどういった書籍が読まれるのでしょうか。ぜひ皆様も予想してみてください。

flier編集部

本の要約サービス「flier(フライヤー)」は、「書店に並ぶ本の数が多すぎて、何を読めば良いか分からない」「立ち読みをしたり、書評を読んだりしただけでは、どんな内容の本なのか十分につかめない」というビジネスパーソンの悩みに答え、ビジネス書の新刊や話題のベストセラー、名著の要約を1冊10分で読める形で提供しているサービスです。通勤時や休憩時間といったスキマ時間を有効活用し、効率良くビジネスのヒントやスキル、教養を身につけたいビジネスパーソンに利用されているほか、社員教育の一環として法人契約する企業も増えています。

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