この記事は2025年1月30日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2025年1月30日(木)の11時時点に外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。
現在の為替相場の傾向や相場観
FOMCは本日30日(木)日本時間未明、大方の予想通りに政策金利を4.25~4.50%に据え置いた。声明から「インフレは2%の目標に向けて進展した」との文言を削除し、パウエルFRB議長も「利下げを急ぐ必要はない」との考えを繰り返した。
もっとも、市場はそうしたFOMCのハト派スタンス後退をあらかじめある程度想定した上で次回3月も利下げをスキップすると見ていたことから、金利やドルに大きな変動はなかった。
現在の為替相場の戦略やスタンス
米ドル/円は終値ベースで約0.2%(80銭程度)下落。ひとまず目先の材料は出尽くしたとの見方から、本日30日(木)朝もドル売り・円買いがやや優勢となっている。
ただ、トランプ米大統領がカナダとメキシコに対する25%関税の期日とした2月1日(土)を前にドル売りは持続しにくいだろう。
トランプ関税は米国のインフレを助長し長期金利が高止まりする要因となるためドル高材料と見られている。
また、本日30日(木)に発表される米10~12月期国内総生産(GDP)・速報値は、堅調な個人消費を支えに同国の潜在成長率(推計2.2%)を上回る2.6%の成長(前期比年率)が予想されている。
米ドル/円は、再び154円台で下げ渋る公算が大きいと考えている。
▽米ドル/円 4時間足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。