この記事は2025年1月29日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2025年1月29日(水)の午後13時すぎにトレイダーズ証券の井口喜雄さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。
現在の為替相場の傾向や相場観
DeepSeekショックの一時的なリスクオフもすぐに巻き戻され、トランプ大統領による発言もどちらに動いていいのかわからず、米ドル/円の方向感は出ていない。
そうした中、日銀は3月に任期満了の安達審議委員の後任に小枝淳子氏を選んだ。リフレ派の安達委員が退任し、今年6月には最もハト派とされる中村委員も任期満了となるので日銀のメンバーはややタカ派色が強まりそうだ。
また、明日30日(木)日本時間未明にFOMCが控える。金融政策に変更はないが、パウエルFRB議長のトーン次第では動けるチャンスがあるかもしれない。
利下げを要求するトランプ大統領にすり寄っていくか、ファイティングポーズを見せるのか、記者会見に注目したい。
現在の為替相場の戦略やスタンス
トランプ米大統領に振り回される日々だ。不透明要素が強く、トレンドが出ないのでスウィングより長い取引は分が悪い。
153.50~157.50円くらいの大きめのレンジで構えつつ、レンジ内で短期売買に終始したい。
▽米ドル/円 日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。