ディーエスケーは12月8日、東京地裁から破産開始決定を受けた。『東京商工リサーチ』が報じている。負債総額は債権者約2300人に対し、約3億5400万円。債権者の大半は受講生だという。

ディーエスケーは現役高校生を対象に大学受験専門の学習塾を経営。大学入試の過去の問題をデータベース化し、独自の教材を用いて指導にあたっていた。最盛期には学習塾『DSKパーソナルスクール』を全国に約40校展開。平成7年8月期の売上は約70億円に上っていた。

しかし、個人情報保護法の制定により、主な営業手法だった電話での勧誘を行うことが難しくなり、少子化の影響もあって生徒数は減少。近年は業界の競争が激化し、売上は伸び悩み、24年3月期の売上高は約13億1000万円にまで落ち込んでいた。

その後も資金繰りが悪化して業績回復のめどが立たず、11月20日に業務を停止。事業の継続を断念する形となった。

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