この記事は2025年3月3日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Generative AI/stock.adobe.com)

2025年3月3日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週の主要通貨の騰落は、全ての通貨が下落となり、ドルは全面高の展開で引けた。円は週の中盤までは買われて独歩高となっていたが、金曜にかけて売り戻され下落通貨(-0.88%)で終わっている。結局、米ドル/円は年初来安値148.57円まで下落後に反発、週足は陽線で終えている。

円は下落の中位に位置する一方で、オセアニア通貨等が下落の上位を独占しており、市場センチメントは週の半ばにかけて悪化していた。関税や政策の不確実性から、米国の一部の経済指標は悪化し始めており、リスク資産である米株には売りが続いた。

現在の為替相場の戦略やスタンス

週末にトランプ大統領が仮想通貨の戦略備蓄の計画を示した。週明けのオセアニア市場では、リスクオンの動きから、米ドル/円やクロス円が上昇に転じている。米ドル/円は先週、昨年12月の安値148.65円を一時的に下回ったが切り返している。ベアトラップに近い格好だが、本格反騰に転じるか。

今週は月初週でもあり、米国を中心に多くの経済指標の発表が控え、慎重に見極める展開となりそうだ。年始からの米ドル/円は明確な下落トレンドに入っており、戻り売りで対処したい。

今週は米ドル/円で148.00~152.50円、ユーロ/米ドルで1.0350~1.0600ドル、ユーロ/円で154.00~159.00円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。