この記事は2025年3月5日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Deivison/stock.adobe.com)

2025年3月5日(水)の午前11時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。

現在の為替相場の傾向や相場観

先週末、ウクライナのゼレンスキー大統領の皮肉なコメントに、米国とウクライナの会談が決裂したことや、トランプ米大統領が関税の発動を決めたことなど、トランプ政権から多くのヘッドラインが飛び出して為替市場は乱高下している。

ただ、昨日4日(木)にトランプ氏が「日本や中国が通貨安政策を取るなら米国は不利な立場に」とコメントしたことがマーケットの注目を集めている。

日本サイドからすれば、「円安誘導しているのではなく、円安をとめるためにドル売り介入までしている」と反論できるわけだが他の主要国と比較すれば依然として圧倒的に低金利を維持しているため、こういう点を指摘されるのだと想定される。

現在の為替相場の戦略やスタンス

ベッセント米財務長官は、頻繁に「米10年債利回りは時間とともに『自然に低下するはず』だ」とコメントしている。

実際に米10年債利回りは一時4.10%まで低下しており、この利回りの低下もドルを押し下げる要因。戦略的には米ドル/円の戻り売りで臨みたい。

▽米ドル/円の 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。