この記事は2025年3月12日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。

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2025年3月12日(水)の午前8時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。
現在の為替相場の傾向や相場観
昨日11日(火)ウクライナは、米国が提案した「ロシアとの30日間の停戦」を受け入れる用意があると発表した。サウジアラビアでの米国との協議を受けて、ウクライナ大統領府が共同声明をウェブサイトに掲載。
一方、トランプ米大統領はウクライナへの情報共有と安全保障の支援再開に同意したようだ。共同声明によると、双方は天然資源取引を可及的速やかに締結することでも合意したとしている。
現在の為替相場の戦略やスタンス
外為市場ではウクライナの停戦期待からユーロが上昇。ユーロ/米ドルは一時1.0947ドルまで反発。ユーロ/スイスフランも0.96フラン台を回復。
ユーロは先週「ドイツの財政拡大政策発表」という報道でゲームチェンジしており、上昇トレンドに切り返しユーロ/米ドルは1.12ドルに向けて上昇中。
米ドル/円もドル弱気継続だが、短期筋の円ロングが多すぎること、そしてユーロ/円が上昇していることで米ドル/円は下げ渋り。
ということで主役はやはり、ユーロだろうか。戦略としてはユーロ/米ドル、ユーロクロスの押し目買いで臨みたい。
▽ユーロ/米ドルの 週足チャート

(画像=羊飼いのFXブログ)
*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。