この記事は2025年3月27日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=yoshitaka/stock.adobe.com)

2025年3月27日(木)の午前9時時点に外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。

現在の為替相場の傾向や相場観

トランプ米大統領は本日27日(木)日本時間早朝、全ての輸入自動車に対する25%の関税賦課を発表。 ただ、いまのところ米ドル/円相場に大きな反応は見られない。

一方、ユーロ/円が一時50銭ほど下落するなどクロス円はやや軟調だ。トランプ関税については、米国のインフレ押し上げや貿易赤字縮小につながるためドル買い材料視されやすい。一方で、関税強化による世界的な景気不安や、貿易戦争への懸念はリスク回避の円高材料だ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

トランプ関税が発表された本日27日(木)の米ドル/円は、ドル買いと円買いのどちらが強いかが焦点となる。

ドルと円の売買が交錯しやすい中で方向感が出にくい展開が続きそうだが、世界的に株価が大きく崩れるようならクロス円主導の円買いがドル買い以上に強まることも考えられる。米国への自動車輸出が多い日本やドイツの株価動向は特に注目したい。

なお、米ドル/円の下値メドは149.50円(25日安値、日足一目転換線)、上値メドは151.30円(月初来高値)と見ている。

▽米ドル/円 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。