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動画の内容をギュッと要約
市場見通し(2025年3月26日)
日本市場
日経平均は強さを欠き、4万円の大台から徐々に遠ざかっている
昨日は4営業日ぶりに反発したが、トヨタなど自動車株や半導体関連株が物色されても力強さを感じない
日本の経済成長率は低調(昨年0.2%、今年はOECDにより0.4%から1.1%に下方修正)
経済成長が弱いにもかかわらず利上げを推進しようとする矛盾がある
バブル期(1990年)は金利6%、債券金利8%程度だったが、当時は経済が強かった
米価格問題:世界の米市場は下落しているのに日本だけ高止まり(トランプの関税政策と似た状況)
アメリカでは卵が8ドルから3ドル台へ半分以下に下落し対策がうまくいっている
政治と政策
石破首相も利上げはできないことを理解し、その分物価対策を強めると発言
支持率を上げるような経済政策が出るかどうかが焦点
景気対策としては財政出動しかないが、財政出動も絞られており難しい状況
株式市場の見通し
世界的な関税問題と国内政治不安で日本株は上がりづらい
前日の海外先物は上昇して引けたため、若干期待できる
NISAを買えという政府の声も小さくなっている
4-5%の下落なら配当でカバーできるため、しばらくじっくり様子見が良い
下落時にしか買いが入らない展開
米国市場
ダウだけがわずかにプラス(0.1%程度)、S&P、ナスダックはマイナス圏
関税不安によって株価上昇が抑制されている
マイナス成長論も出ており、強い経済指標も出ていない
一時を風靡したAI株も利益確定売りで伸び悩み
テスラは乱高下しており、トランプ大統領は「テスラへの攻撃はテロだ」と発言するも、欧米でも中国でも売上が下落
その他の市場
金相場は不確実性を反映して上昇、ただしドル高で時々反落することもある
不確実性でのドル買いは4月2日までは続く見通し
原油は前日、上下動があった:
上昇要因:米国がベネズエラ原油輸入国からの輸入品に25%関税をかける方針(「イチャモン」)
下落要因:ロシアとアメリカの会談で黒海通行の安全確保による原油流通改善
中東情勢の変化も原油価格に影響(好材料は原油下落、悪材料は原油上昇に繋がる)
CFD取引のアドバイス
ニュースを逃さず、ロイター、ブルームバーグ、ツイッターなどの早い情報源を活用
それらの情報を「テクニカルチャンス」として生かすことが短期トレーディングに役立つ
結論
日本市場は経済の弱さと政策の矛盾、米国市場は関税不安などにより共に上値が重い状況が続く見通し。特に日本は経済成長率の低さに比して利上げ志向があることが矛盾しており、相場の元気のなさが続くと予想される。当面は下落時の買いを入れる戦略で、4月2日の展開が重要となる。

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