この記事は2025年3月26日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。

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2025年3月26日(水)の午前11時すぎにトレイダーズ証券の井口喜雄さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。
現在の為替相場の傾向や相場観
先週20日(木)日本時間未明のFOMC以降、じりじりとドルが買い戻されている。
4月2日(水)発動予定の相互関税を睨みながら、月初来急騰してきたユーロ/米ドルを中心に月末・期末の持ち高調整が進んでおり、米ドル/円も反発して150円の攻防となっている。
日銀利上げ期待や米景気懸念など材料は下方向に多いものの、積みあがった円買いを背景に下値追いにも手控え感が出てきた。もっとも、昨日25日(火)の米消費者信頼感指数は4年ぶり低水準を付けており、持続的なドル高には疑問符が付く。
現在の為替相場の戦略やスタンス
トランプ米大統領が「アメリカ解放の日」と称した4月2日(水)が目前に迫る。相互関税は日本やEUを含むとされる「ダーティ15」に照準を当てる公算が大きく、円とユーロは対ドルでのボラティリティ急騰に備えたい。
米国の関税方針は為替相場における中長期トレンド形成の決定打となる可能性もあり、まとまったポジション構築は相互関税の内訳公表を待ちたい。
短期では引き続き回転売買が前提になるが、月末、四半期末、年度末ということで大きめのフローについていけるよう準備はしておきたい。
▽米ドル/円 日足チャート

(画像=羊飼いのFXブログ)
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。