外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2025年3月26日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼25日(火)の為替相場
(1):日銀1月会合議事要旨
(2):豪政府、新年度予算案発表
(3):ドイツIFO企業景況感指数は上昇
(4):米消費者信頼感は4年ぶりの低水準
(5):ロシアとウクライナ「エネルギー資産の攻撃禁止」で合意

▼25日(火)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:150円台後半に上値抵抗、149円台前半には下値支持/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

25日(火)の為替相場

外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

期間:25日(火)午前6時10分~26日(水)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):日銀1月会合議事要旨

日銀は政策金利を0.25%から0.50%に引き上げた1月会合の議事録を公表。「物価情勢は、これまで『展望レポート』で示してきた見通しに概ね沿って推移している」として継続的な利上げを支持する声が複数出ていた。ある委員が「2025年度後半に1%程度の水準を念頭に置いて利上げしていくことが望ましい」と主張したことも明らかになった。一方で、「上下双方向のリスクが大きく、(今後の)利上げペースや(利上げの終着点となる)ターミナルレートの示唆には慎重であるべき」との意見もあった。「急激な円安は望ましくないが、円安修正が急激に進むリスクにも相応の注意が必要」と警戒感を示す委員もいた。

(2):豪政府、新年度予算案発表

豪政府は新年度予算案を発表。今年5月までに実施予定の総選挙を前に、物価高対策として合計171億豪ドル規模の減税措置を盛り込んだ。これにより財政収支は3年ぶりの赤字になる見通しとなったが、予想外の減税で景気が下支えされるとの見方から豪ドルは上昇した。

(3):ドイツIFO企業景況感指数は上昇

独3月IFO企業景況感指数は86.7と市場予想通りに前月(85.3)からやや上昇した。先行きの見通しを示す「期待指数」は予想以上に上昇。発表元の独IFO経済研究所は「ドイツ企業は景気回復を期待している」とコメントした。

(4):米消費者信頼感は4年ぶりの低水準

米3月消費者信頼感指数は92.9と市場予想(94.0)を下回り2021年1月以来の水準に悪化。短期的な見通しを示す「期待指数」は65.2と、12年ぶりの水準に落ち込んだ。トランプ政権の関税政策などを背景とする経済の先行き不安が米国の消費者マインドを冷やしている模様。

(5):ロシアとウクライナ「エネルギー資産の攻撃禁止」で合意

米ホワイトハウスは、ウクライナとロシアがそれぞれエネルギー施設への攻撃禁止を履行するメカニズムの策定で合意したと発表。黒海における停戦にも合意が成立した。ウクライナのゼレンスキー大統領は「部分停戦を即時で履行する」と表明。ロシア大統領府も「黒海の安全な航行での合意を確認した」と発表した。