外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2025年3月27日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部 中村勉

目次

▼26日(水)の為替相場
(1):豪CPI 伸びが鈍化
(2):英CPIでポンド売り
(3):小枝日銀審議委員 やや慎重な姿勢示す
(4):米耐久財受注 大幅増
(5):米大統領 自動車関税発動を示唆
(6):セントルイス連銀総裁「長期にわたって金利を据え置く可能性」

▼26日(水)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:方向感を掴みづらい展開/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

26日(水)の為替相場

外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

期間:26日(水)午前6時10分~27日(木)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):豪CPI 伸びが鈍化

豪2月消費者物価指数(CPI)は前年比+2.4%となり、市場予想や前月(+2.5%)を下回った。コアCPIにあたるCPIトリム平均値も前年比+2.7%と前月(+2.8%)から伸びが鈍化した。

(2):英CPIでポンド売り

英2月CPIは前年比+2.8%と市場予想や前月(+3.0%)から伸びが鈍化。エネルギーや食品などを除いたコアCPIは+3.5%となり、予想(+3.6%)以上に前回(+3.7%)から伸びが鈍化した。一方で英中銀(BOE)が注目するサービスCPIは+5.0%と予想(+4.9%)に反して前月から横ばいとなった。BOEの利下げペースが予想よりも早くなる可能性が意識されポンドは売りで反応した。

(3):小枝日銀審議委員 やや慎重な姿勢示す

この日、日銀審議委員に就任した小枝淳子氏は就任会見で、「実質金利は極めて低い」と述べた。ただ、今後の利上げについては「通商政策を含めて不確実性が高い」と指摘したうえで「金利のある世界になって間もない」ことから「経済反応を見届ける必要がある」として、やや慎重な姿勢を示した。

(4):米耐久財受注 大幅増

米2月耐久財受注は前月比+0.9%と市場予想(-1.0%)に反して大幅に増加した。また、変動の大きい輸送用機器を除いた受注額も+0.7%と予想(+0.2%)を上回った。

(5):米大統領 自動車関税発動を示唆

トランプ米大統領は「早ければ本日中の自動車関税発表を準備している」と発言。 米ホワイトハウス報道官は、トランプ大統領が現地東部時間午後4時(日本時間27日午前5時)に自動車関税を発表することを明らかにした。なお、トランプ大統領は日本時間6時過ぎに米国外で生産される自動車に25%の関税を賦課することを発表した。

(6):セントルイス連銀総裁「長期にわたって金利を据え置く可能性」

セントルイス連銀のムサレム総裁は、トランプ米政権の関税による影響が「一時的なものにとどまるかどうかは不透明だ」と述べたうえで、「関税の二次的影響によって金利をより長期にわたって据え置く可能性がある」との見解を示した。