ワンルームマンション投資における「成功」とは?

 
(画像=「RENOSY マガジン」より引用)

ワンルームマンション投資における「成功」には明確な定義がないものの、主に「利益を残すこと」や「純資産の増加」が考えられます。

毎月の家賃収入から諸経費や融資の返済を差し引き、プラスの収支を残すことが成功のひとつの形といえます。また中長期的な視点では、物件の資産価値の維持または上昇によって、将来的に売却した際に購入時よりも高い価格で売れることも成功となります。純資産の増加は、投資家としての資産形成の重要な指標となります。

ただし、成功の定義は投資家によって異なります。老後の安定収入を目的とする人もいれば、生命保険代わりや節税を目的に運用する人も少なくありません。重要なのは、自分自身の投資目的に合った成果を上げることです。

ワンルームマンション投資の成功例

 
(画像=「RENOSY マガジン」より引用)

ワンルームマンション投資の成功例として、RENOSY(リノシー)で不動投資を始めた人の事例を紹介します。

1. リスクが許容できたことで、新たな物件の購入を実現

知人の紹介で不動産投資を知った金さんは、リスク計算をしっかり行ったうえで投資を決断しました。空室が1年続いた場合のシミュレーションや売却時の最低価格を計算し、自分で負担できる金額かを確認。リスク許容度を超えたら手放せばいいという選択肢を持てたことが決め手となり購入されます。

5年弱の運用期間中、空室は1〜2カ月程度しか発生せず、修繕費も想定内。売却して税引後数十万円の利益が出ました。次のように振り返ります。

金さん
(画像=「RENOSY マガジン」より引用)

金さん

持っていないのと同じ感覚で過ごせたのはよかった。

自宅も投資も同じ。無理しない範囲で買えば、めちゃくちゃ損することはないと思います。リスクを許容できる範囲で一度買ってみて、必要なら『勉強代』と思って損切りするのがいいのかなと思います。

【ご購入時データ】
年齢:30代
職業:人材エージェント会社勤務

不動産投資歴:
購入件数:2件(区分)
購入年月:2019年8月(東京都1件)、2023年10月(東京都1件)

売却件数:1件
売却年月:2023年10月(東京都1件)

2. 約8年保有した物件を売却し400万円のプラスを実現

「投資には自己資金が必要だと思っていましたが、自分のお金をあまり使わずに将来の資産形成ができる点に魅力を感じた」という新井さんは、会社の先輩の紹介がきっかけで不動産投資をスタート。

始めてみると予想外に気軽で、月々の少額支払いだけで済み、アプリで契約書の管理もスムーズ。8年間の運用後、2件の物件を売却して400万円のプラスを実現。

新井さん
(画像=「RENOSY マガジン」より引用)

新井さん

老後の年金だけでは不足する部分に対して、月々決まった金額の家賃収入がある不動産投資は、資産形成の取っかかりとしてはいいんじゃないかなと思います。

と感じていただけたようです。

【ご購入時データ】
年齢:30代
職業:保険会社勤務

不動産投資歴:
購入件数:3件(区分)
購入年月:2015年4月(東京都1件)、2017年12月(東京都1件)、2023年4月(神奈川県1件)

売却件数:2件
売却年月:2023年4月(東京都2件)

3. 3件売却で1件ローン完済し、家賃収入を実現

元同僚の紹介がきっかけで不動産投資を始めたIさん。当初は不動産投資を「富裕層向けのハイリスク・ハイリターンのギャンブル」と思っていたそうですが、借入れで購入し、家賃収入でローン返済が相殺され、さらに資産が残る仕組みを知って目から鱗だったそうです。

最終的に5件の物件を所有し、うち3件を売却。そのお金で残りの1件のローンを完済し、

Iさん
(画像=「RENOSY マガジン」より引用)

Iさん

今は丸々1件分の家賃収入が毎月入ってきて家計の足しになっています。

とのこと。

【ご購入時データ】
年齢:40代
職業:通信会社勤務

不動産投資歴:
購入件数:5件(区分)
購入年月:2017年11月(東京都1件、神奈川県1件、大阪府1件)、2018年4月(東京都1件)、2019年9月(大阪府1️件)

売却件数:3件
売却年月:2023年12月(東京都1件、神奈川県1件、大阪府1件)

ワンルームマンション投資に成功しやすい人と失敗しやすい人

 
(画像=「RENOSY マガジン」より引用)

ワンルームマンション投資では、オーナーの性格や理解度によって成功率が変わります。ここでは、成功しやすい人と失敗しやすい人の特徴について詳しく解説します。

成功しやすい人の特徴

成功しやすい人には、以下のような共通点があります。

  • 自己資金にゆとりがある
  • 自ら調べて考えられる
  • 長期的な視点で考えている

十分な自己資金があれば、融資の返済負担が軽減され、万が一の空室時にも余裕を持って対応可能です。また、頭金を多く入れることで融資条件も有利になりやすく、長期的な収益性の向上につながります。

自ら考えて行動できる人も、ワンルームマンション投資で成功しやすい傾向にあります。不動産投資は専門的な知識を要する分野であり、営業担当者の説明を鵜呑みにせず、自分で情報を収集し分析できる能力が重要です。物件の立地条件や周辺環境、将来性などを自ら把握し、冷静に判断できる人は失敗のリスクを減らせます。

そして、長期的な視点で考えている人も成功しやすいと考えられます。不動産投資の種類によっても考え方は異なりますが、数週間や数カ月のような短期間で大きな利益を得るものではなく、長期スパンで考えるのが一般的です。急激な利益を求めず、着実に資産を育てる姿勢が重要です。

失敗しやすい人の特徴

反対に失敗しやすい人の共通点は、以下のとおりです。

  • 不動産投資のリスクを十分に把握できていない
  • 収益シミュレーションが不十分または、内容を理解しないまま流れで進めてしまう
  • 利回りにだけ注目して決める

不動産投資には、空室リスクや金利上昇リスク、修繕費用の発生など、さまざまなリスクが伴います。これらを理解せずに始めると、想定外の出費に対応できず、経営が行き詰まる可能性があります。

また、収益シミュレーションが不十分、または内容を理解しないまま流れで進めてしまう人も失敗の可能性を高めます。実際の運用では、想定よりも家賃収入が少なかったり、諸経費が高かったりすることも起こり得ます。シミュレーションの内容を詳細に検討せず、甘い見通しで判断すると、現実とのギャップに苦しむことにもなります。

さらに、利回りにだけ注目して決める人も注意が必要です。高利回りの物件のなかには、立地や建物の質に問題があるケースも少なくありません。表面上の数字だけではなく、物件の将来性や資産価値の維持について考慮できない人は、長期的には失敗するリスクが高まります。

ワンルームマンション投資に成功するための4つのポイント

 
(画像=「RENOSY マガジン」より引用)

ワンルームマンション投資に成功するためのポイントは、以下の4つです。

ワンルームマンション投資に成功するためのポイント

  1. 勉強と情報収集
  2. 賃貸需要を調べる
  3. シミュレーションを行う
  4. 信頼のおける不動産投資会社を探す

それぞれ詳しく解説します。

1. 不動産投資の勉強や情報収集を行う

不動産投資は、簡単に利益が出るものではなく、日々の情報収集や勉強が重要です。投資に関する基礎知識を身につけるには、以下のような方法を積極的に活用するのがおすすめです。

  • セミナーや勉強会への参加
  • 書籍の購読
  • 不動産投資会社の個別相談 など

ワンルームマンションは不動産投資のなかでは比較的投資額が低めであるため、初心者にも取り組みやすいといえます。しかし、その手軽さゆえに十分な知識なしで始めて、失敗するリスクもあります。物件の見極め方、資金計画の立て方、税制や法律の知識など、さまざまな角度から学ぶことで、投資判断の質の向上が可能です。

2. 賃貸需要を調べる

ワンルームマンション投資の成功には「需要の高いエリアを選ぶこと」が欠かせません。需要の高いエリアは入居希望者が多く、空室期間が短くなるため家賃収入が安定しやすい特徴があります。

需要の高さを判断する際は、交通の利便性や生活インフラの整備、会社や大学の有無などを確認することが重要です。特に駅からの距離や主要都市へのアクセス、周辺の商業施設やスーパーマーケットの充実度は、入居者にとって重要な判断材料となります。

さらに、ターゲットとなる入居者層を明確にし、そのニーズに合った立地を選ぶことも大切です。学生向けなら大学周辺、社会人向けなら企業が多いエリアのように、ターゲットに応じた戦略的な物件選びが求められます。

3. シミュレーションを行う

正確な収支のシミュレーションを行い、月々のお金の動きをイメージすることも大切です。具体的には、以下のような費用を差し引いた実施的な手取り額を算出します。

  • 諸経費
  • ローン返済
  • 税金 など

シミュレーションする項目が足りなければ、実際に運用を始めてからイメージ通りの賃貸経営ができていないことに気がつき失敗する可能性が高まります。修繕費や管理費、固定資産税など、見落としがちな費用も含めて計算することが重要です。シミュレーションの必要項目は事前に勉強しておくと、不動産投資会社が提示する内容の理解が深まるでしょう。

4. 信頼のおける不動産投資会社に依頼する

不動産投資会社を選ぶ際は、会社の実績や専門性、信頼性を確認しましょう。過去の取引実績や顧客満足度、業界での評判などを調査し、信頼できる会社かどうかを見極めます。

また、担当者の知識や対応も重要なポイントです。投資の目的や予算に合わせた提案ができるか、質問に対して明確で誠実な回答があるかなど、コミュニケーションの質を確認することが大切です。

不動産投資会社の選び方

 
(画像=「RENOSY マガジン」より引用)

不動産投資会社の選び方で大切なのは、以下の3つです。

  1. サポート体制を確認する
  2. 口コミや利用者の声を確認する
  3. 信頼できる営業担当を選ぶ

それぞれ詳しく解説します。

1. サポート体制を確認する

不動産投資会社を選ぶ際は、物件を選ぶだけではなく、物件管理やリノベーションによる価値向上、売却までを一貫してサポートしてくれる会社が理想的です。購入時だけでなく、その後の長い運用期間をどのようにサポートしてくれるのかを確認しましょう。

ワンルームマンション投資は、中長期間で運用する性質の投資です。購入後の運用期間のサービス体制があるのか、別途新たな管理会社等を探す必要があるのかも確認が必要です。出口戦略の売却までサポートしているか、等を確認することが大切です。

2. 口コミや利用者の声を確認する

実際にサービスを利用した顧客の声は、客観的な判断材料として不動産投資会社を選ぶ際の参考になります。インターネット上の口コミサイトや評価サイト、会社が公開している顧客の声などを確認することで、会社の実態を把握するのに役立ちます。

また、可能であれば実際に投資している知人や先輩投資家からの紹介や意見を聞くのもおすすめです。直接話を聞くことで、口コミサイトでは得られない詳細な情報や実際の使用感を把握できます。ただし、口コミ情報は個人の主観も含まれるため、複数の情報源から幅広く情報を集めることが大切です。

3. 信頼できる営業担当を選ぶ

ワンルームマンションという高額な対象に投資する不動産投資において、営業担当者が信頼できるかどうかは一つの判断材料になります。長期的なパートナーとなる担当者の質は、投資の成功を左右する重要な要素です。信頼できる営業担当者の特徴として、以下のような点が挙げられます。

  • 投資の目的をしっかりとヒアリングする
  • 物件のメリットだけでなく、リスクについても明確に説明する
  • 無理に契約を急かさない
  • データにもとづいた具体的な説明ができる

さらに、不動産投資のリスクや将来的な資産価値の変動可能性について、具体的なデータを示しながら説明できる担当者かどうかは、重要な判断ポイントです。感覚的な説明ではなく、客観的なデータにもとづいた提案ができる担当者選びをおすすめします。

ワンルームマンション投資のメリット・デメリット

 
(画像=「RENOSY マガジン」より引用)

ワンルームマンション投資を始める前には、投資のメリットとデメリットを十分に理解しておくことが重要です。自分の状況や目的に合わせて、メリットとデメリットを比較検討しましょう。

ワンルームマンション投資のメリット

ワンルームマンション投資のメリットは、以下のような内容が挙げられます。

  • 初期費用を安く抑えられる
  • 入居ニーズが高く、安定した家賃収入が期待できる
  • 空室期間が長くなりにくい
  • 不況に左右されにくい

ワンルームマンションは数千万円程度で購入でき、ほかの不動産投資に比べて少ない資金で始めることが可能です。そのため、投資初心者やなるべくリスクを抑えたい方に適しているといえるでしょう。また、単身世帯の増加により、ワンルームタイプの需要は都市部を中心に高まっています。特に交通の便がよい立地では、安定した入居率を維持しやすく、継続的な収入が期待できます。

さらに、空室期間が長くなりにくい点もメリットの一つです。賃料が比較的安価なワンルームは入居のハードルが低く、入居者が見つかりやすい傾向にあります。不況に左右されにくい点も魅力です。住居は生活必需品であるため、景気変動の影響を受けにくい特徴があります。特に学生や若手社会人など、景気に左右されない層をターゲットにできれば、安定した経営が可能です。

ワンルームマンション投資のデメリット

一方ワンルームマンション投資のデメリットは、以下のとおりです。

  • 入居者の回転が早い
  • 原状回復費用がかかりやすい傾向にある
  • 家賃収入がファミリー向けに比べると安い

単身者は結婚や転勤などのライフイベントで引っ越すことが多く、ファミリータイプの住宅に比べると入居期間が短くなりがちです。そのため、入居者募集や契約手続きの頻度が高くなり、その都度の手間やコストが発生します。入居者の入れ替わりの都度、原状回復費用が必要となる点もデメリットの一つです。

ワンルームマンション投資の成功例を参考にして始めてみよう

ワンルームマンション投資の「成功」とは、主に収支のプラスや資産価値の維持・上昇を指すと考えられます。成功しやすい人の特徴は、自己資金にゆとりがあることや自ら情報を調査する姿勢、長期的視点で判断できることが挙げられます。

ワンルームマンション投資を始めたいと考えている方は、まずは本記事で紹介したような実際の成功例を確認して、投資の目的や成功の要因を自分なりに考えてみることが大切です。

この記事を書いた人

RENOSYマガジン編集部
「不動産やお金の疑問をわかりやすく解決するメディア」を掲げ、本当にためになる情報の提供を目指すRENOSYマガジン編集部。税理士やファイナンシャルプランナーの人たちと共に、中立・客観的な視点で「不動産とお金」を解説、読んでいる人が自分の意思で選択できるように日々活動している。