
主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2025年4月18日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部 中村勉
目次
▼17日(木)の為替相場
(1):赤沢経済再生相「為替について議論せず」
(2):豪雇用者数は増加
(3):米大統領 FRB議長を批判
(4):ECB 予想通り利下げ
(5):新規失業保険申請件数 予想を下回る
▼17日(木)の株・債券・商品市場
▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:動意に乏しい展開/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント
17日(木)の為替相場

期間:17日(木)午前6時10分~18日(金)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):赤沢経済再生相「為替について議論せず」
赤沢経済再生担当相は関税を巡る米国との協議で「為替について議論はなかった」と語った。この協議で、米国が円安を是正するよう日本に要求するとの過度な警戒感が後退した。
(2):豪雇用者数は増加
豪3月新規雇用者数は市場予想(4.00万人増)を下回る3.22万人増だった。前月分は5.28万人減から5.75万人減へ下方修正された。3月失業率は4.1%で予想(4.2%)を下回ったものの前月(4.0%)から悪化した。労働参加率は前月(66.7%)から上昇して66.8%だった(予想66.9%)。
(3):米大統領 FRB議長を批判
トランプ米大統領は自身のソーシャルメディアで、「米連邦準備制度理事会(FRB)は欧州中銀(ECB)のように、ずっと前に金利を引き下げるべきだった」とし、前日に追加利上げに慎重な姿勢を示したパウエルFRB議長について「常に遅すぎて間違っている」「解任は早ければ早いほど良い」と投稿した。
(4):ECB 予想通り利下げ
欧州中銀(ECB)は大方の予想通りに政策金利のひとつである預金ファシリティ金利を2.50%から2.25%に引き下げた。利下げは6会合連続となる。声明からは「金融政策は実質的に制約的ではなくなりつつある」という文言が削除された。成長見通しについては貿易摩擦の激化を理由に「悪化している」とした。なお、ラガルドECB総裁は理事会後の会見で、「経済成長の下振れリスクが高まった」と述べ、米国の貿易政策をめぐる不確実性などを理由に「現在ほど、データに依存することが適切な時期はない」と指摘。
(5):新規失業保険申請件数 予想を下回る
米3月住宅着工件数は年率換算132.4万件で市場予想(142.0万件)を下回った。同時に発表された新規失業保険申請件数は21.5万件と予想(22.5万件)を下回った。