この記事は2025年5月28日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
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2025年5月28日(水)の午前10時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。

現在の為替相場の傾向や相場観

昨日27日(火)の米国株は上昇。ナスダックは2.47%値を上げている。

きっかけは債券市場。日本の財務省が、国債発行額についてのアンケートを市場参加者に送付していたことが明らかになり、発行額減少の思惑が強まったことを背景に、債券相場は世界的に上昇、利回りは低下。懸念されていた米30年債利回りは5.00%を割り込んでいる。

結果、株は反発、ドルは主要先進国通貨に対して上昇。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円は前回の140円割れのからの急反発の値動きから考えて、142円台をクリアに割り込むのに一定の時間がかかりそうだと想定して、142円台でリスクを落としていたが、あっという間に144円台に戻すボラティリティにはやや驚きだ。

マーケットの鍵を握っている米30年債利回りの動向をみながら、米ドル/円の戻り売りスタンス継続で臨みたい。

▽米ドル/円 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。