この記事は2025年5月29日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Virtual Art Studio/stock.adobe.com)

2025年5月29日(木)の午前10時時点に外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。

現在の為替相場の傾向や相場観

本日29日(木)朝8時過ぎ、米国の国際貿易裁判所がトランプ米大統領の関税を違法として差し止めの判断を下したことが伝わった。

世界的な貿易戦争の激化を巡る懸念が後退する中、リスクオンの流れが強まり米ドル/円は約2週間ぶりに146円台に上昇する場面があった。

月末が近づく中、欧米市場でも海外勢による円ロング巻き戻しの動きが続く可能性があるだろう。

現在の為替相場の戦略やスタンス

テクニカル面では、すでに米ドル/円日足一目均衡表の基準線(145.31円前後)を上抜けたことから、雲上限の147.34円前後まで上値余地が拡大したと見る。ただし、トランプ氏が、国際貿易裁判所の判断を不服として上級裁判所に控訴することは十分に考えられる。

そのため、トランプ氏のSNS投稿ひとつで流れが反転するリスクも孕んでいることは、認識しておくべきだろう。

▽米ドル/円 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。