この記事は2025年5月28日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=cassis/stock.adobe.com)

2025年5月28日(水)の午後13時すぎにトレイダーズ証券の井口喜雄さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。

現在の為替相場の傾向や相場観

「悪い金利上昇」と呼ばれた日本の超長期金利上昇は、財務省絡みの観測報道でいったんブレーキ、米ドル/円は円安方向に吹き上げた。

日本国債は入札や今後明らかになるかもしれない発行計画次第で超長期金利の変動はあるだろうが、一旦は材料消化。

次は今週末の30日(金)に行われる見通しの日米関税交渉が短期的なテーマになるだろう。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米国の関税については今週初め、対EU関税の発動延期がトランプ大統領から示された。4月に表明された相互関税上乗せ分の90日間停止は今でちょうど折り返し地点にあたり、日米交渉の進展についても断片的なヒントが出てくるかが焦点になってくるだろう。

トランプ大統領が日鉄のUSスチール買収について承認に転じたが、米国側の歩み寄りのサインかもしれない。

ヘッジファンドらの円ロングが積みあがっているため、円安方向の材料が出たときはストップを巻き込んで早い動きになることは想定しておきたい。

▽米ドル/円 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。