この記事は2025年6月4日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。

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2025年6月4日(水)の午後13時すぎにトレイダーズ証券の井口喜雄さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。
現在の為替相場の傾向や相場観
今週末には米中首脳電話会談が行われる可能性があり、ドル相場はじり安が優勢も、楽観方向のヘッドラインによる定期的なショートカバーを前提とする必要がある。また、直近本邦10年債入札後の反応が顕著であったように、日米金利差と米ドル/円は正相関を取り戻しつつある。
昨日3日(火)の植田日銀総裁による「無理に利上げしない」発言は、ややハト派と捉える向きも多く、現状は本邦金利低下を根拠とした円売りドル買いにも一定の優位性がある。
現在の為替相場の戦略やスタンス
今年1~3月期における米企業収益の落ち込みがコロナ以来最大を記録するなか、直近のISM製造業や新規失業保険申請件数、昨日3日(火)のJOLTS求人には、緩やかながらも着実に米経済弱含みの兆候が見られている。
トランプ政権による不確実性が極めて高い中、米ドル/円でスイングするのであれば、引き付けてから戻り売り。短期売買であれば十分なボラティリティがあるので、いつでもヘッドラインにのれるよう準備しておきたい。
▽米ドル/円 日足チャート

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