ラーメンを新業態として取り込みへ

実際、外食大手でもラーメンを新業態として取り込む動きが広がっている。カレー専門店の壱番屋は2023年に「麺屋たけ井」を展開する竹井(京都府城陽市)、24年に「極濃豚骨らーめん小僧」などのKOZOU(大阪府)の買収に動いた。

吉野家ホールディングスしかり。2016年に煮干しラーメン「せたが屋」などの運営会社を買収したのを足掛かりにラーメン事業に参入した。

同社は牛丼、うどん(はなまる)に続く第3の柱としてラーメンを位置付け、2030年3月期の部門売上高を現在の5倍にあたる400億円に拡大を目指している。昨年5月にはラーメン店向けの麺・スープを製造する宝産業(京都市)を傘下に収めるなど布石づくりに余念がない。

文:M&A Online