この記事は2025年6月25日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=gopixa/stock.adobe.com)

2025年6月25日(水)の午前10時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。

現在の為替相場の傾向や相場観

週末「イスラエルとイランの軍事衝突」に米軍が参戦し、週初は株安と原油の高騰から始まった。

為替市場では、株安でスイスフラン買い、原油急騰による円売りの組み合わせでスイスフラン/円が急騰。スイスフラン/円は史上最高値である180.07円を更新し、一時180.88円まで急騰。

ところが、昨日24日(火)にトランプ米大統領がいきなり停戦合意を発表。急騰していた原油は反落。そして米国株は反発。ここまではマーケットの想定どおり。

現在の為替相場の戦略やスタンス

為替については、米軍参戦により避難通貨のドル高、スイスフラン高になっていたわけなのでそのポジションが巻き戻されるため、ドルが売り戻されるのはわかる。

米ドル/円はその典型で、一時148円台まで踏み上がっていたものが、本日25日(水)午前10時頃の時点で144.90円と3円強反落。

この流れの中ではスイスフランも売られることになるのだが、売られたのはアジア市場ぐらいで、その後、買い戻されている。スイスフラン/円は180.00円台を回復。ユーロ/スイスフランは0.9345フランに反落。米ドル/スイスフランに至っては0.8035フランと年初来安値を割り込んでいる。

スイスフランはドルが上がっても下がっても結局強いのようだ。よって戦略的には、最強通貨スイスフランを対円か対ドルで押し目買い。

米ドル/円は、停戦合意によりもとのドル安方針だが、円はスイスフランほど強くないため、当面143円~147円のレンジだろうか。

▽スイスフラン/円 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。