この記事は2025年7月24日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。

2025年7月24日(木)の午前10時時点に外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
現在の為替相場の傾向や相場観
昨日23日(水)の米ドル/円は、日米間の関税合意や石破首相の退陣を巡る報道で乱高下したものの、終値ベースでは15銭程度の小幅安にとどまった。
関税合意によって日銀が利上げに動きやすくなるとの観測が浮上した一方で、合意に含まれる80兆円規模の対米投資が円売りフローの思惑を生んだことから円相場に明確な方向感は出なかった。
石破首相の退陣は「高市次期首相」の思惑などから円売り材料視されるものの、首相本人が退陣を否定しているだけに、現時点では決め手を欠くと言わざるを得ない。
現在の為替相場の戦略やスタンス
円相場に方向感が出にくいとなれば、米ドル/円の値動きのカギは米ドルが握ることになる。 本日24日(木)のNY市場では、前週分の新規失業保険申請件数や7月の購買担当者景気指数(PMI)などの経済指標が発表されることから、これらの結果を受けたドルの動きに注目したい。
なお、米金利先物は年内に45bp(0.45%ポイント)≒25bp×1.8回分の利下げを見込んでおり、これは関税合意を経てもほとんど変化していない。一連の経済指標の結果を受けて、市場の利下げ見通しに変化が生じるかが焦点だ。
米ドル/円相場は20日移動平均線付近で推移しており、本日24日(木)も同線を挟んだ値動きが続きそうだ。下値メドは日足一目均衡表の基準線が通る145.90円台、上値メドは昨日23日(水)高値の147.20円台と見ている。
▽米ドル/円 日足チャート

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。