この記事は2025年8月7日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
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2025年8月7日(木)の午前10時時点に外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。

現在の為替相場の傾向や相場観

昨日6日(水)の米ドル/円相場は、FRBのクック理事が労働市場の減速に懸念を示したことで一時147円台を割り込んだ。

ただ、トランプ関税を巡る不透明感が再燃する中、円が売り戻されたことから147円台を回復。本日7日(木)は147円台前半で推移している。

米労働市場の減速懸念による利下げ観測でドルの上値は重いと見るが、本日7日(木)13時01分に発動される米国の新たな相互関税は、日本政府の説明よりも税率が高くなる公算が大きいことから円の上値も限定的だろう。

ドル売りと円売りの綱引きになりやすく、147円台を中心にもみ合う展開が続きそうだ。米ドル/円の上値メドは引き続き148円付近、下値メドは5日安値の146.60円付近と見ている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

本日7日(木)のNY市場では新規失業保険申請件数や4-6月期単位労働コスト(人件費)などの経済指標が米労働市場の減速懸念をより強めることになるか注目したい。

ただ、新規失業保険申請件数は前回まで2週連続で21万件台で推移しており、4週移動平均でも22.1万件と4月以来の低水準にとどまっている。

そのほか、本日7日(木)はボスティック・アトランタ連銀総裁の講演が予定されている。なお、ボスティック総裁は先月16日、インフレ圧力の高まりに警戒感を示した上で利下げ見送りを支持する考えを示していた。

▽米ドル/円 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。