本記事は、與良 だいち氏の著書『1人起業家マインドセット 「好き」を「稼ぎ」に変えるすごい働き方』(明日香出版社)の中から一部を抜粋・編集しています。

1人起業家マインドセット 「好き」を「稼ぎ」に変えるすごい働き方
(画像=JIN_KANSA/stock.adobe.com)

「決める」の辞書的な意味を書き換えよう

「決める」ことが苦手なのは、言葉の意味にとらわれているからです。
僕たち人間は、言葉によって思考し、思考してから行動をします。
そのため、言葉をどう解釈するかによって、人の思考と行動は変わるのです。
ほとんどの人は、言葉を辞書に書かれている意味で認識しています。
そんなの当たり前だと思うかもしれませんが、ここが落とし穴なのです。
あなたは「決める」という言葉を、どんな意味で認識しているでしょうか。

いくつかの辞書からピックアップすると、「決める」とは、

  • 不確実・未定であった物事をはっきりさせる。
  • 決心する。「こうと決めたらなかなか変えない」「腹を決める」。
  • 自分の意志や態度をはっきりさせる。決心する。
  • 判断や態度をしっかり保って変えない。決めこむ。
  • 結果・結論を出して、変わらない状態にする。

とあります。

「決める」という行為は、「一度決めたら変えてはいけない」「決めるときははっきり決める」と辞書は伝えているのです。
僕たちは幼い頃から、辞書の意味で言葉をインプットしています。
辞書の意味は、言葉を定義した人たちに端を発し、長い歴史の間に育まれた「集合意識」「約束事」です。約束事がなければ言葉による意志伝達ができません。
だから言葉の意味は、誰もが共通の認識をしているとして社会は回っています。
それはもちろん社会的には正しいことですが、一方で、これらの辞書的な意味が、「決める」という行為を難しいものにしてしまっているのです。

あなたの人生にとって、「決める」の辞書的な意味は、行動の足枷あしかせにしかなりません。

では、どうすればいいのか?
「決める」の意味を、自分で定義し直せばいいのです。

あらゆる「決める」は「仮決め」でいい

僕は「決める」を次のように定義しています。

  • 「仮決め」でいい
    何事もはっきり決める必要はない。今の時点でいったん「仮決め」し、行動してみて、その結果修正していく。ライトにポップに「仮決め」をしよう。
  • 決めたことは「やめていい」「変えていい」
    もちろん社会生活を送るうえで他者と決めたことは守るべきだが、あなたが人生を輝かせるために決めたことの実現が難しいなら、ライトにやめて、ポップに行き先を変更しよう。
    経験が増えれば人間は進化していく。昨日の自分と今日の自分は経験値が違う。進化した自分が同じ決めごとを守り続けるほうが不自然。そう考えていいのです。
    決めごとはどんどん更新しよう。
  • 決めたことは「育てる」もの
    仕事の目的やビジョンをいったん「仮決め」したとしても、それに違和感を覚えたら、意固地になって守り抜かなくていい。
    決めごとは、行動によって「育てていく」という意識を持とう。

このように言葉の定義を自分で変えてしまうと、「決める」ことのハードルは格段に低くなります。
僕の再定義がすべてではありません。あなたが行動しやすくなる再定義をしてみてください。「決める=テキトーに決める」「決める=修正を前提に決める」「決める=歯磨きレベルの日常行為で決める」など、なんでもありです。
自分の人生をより良くするための言葉の定義は、自分で決めていいのです。

思考ではなく、直感で決める

何かを決めるときは、思考ではなく、直感を信じましょう。
決めるのが苦手な人は、頭の中で「あの人はどう思うだろうか」「失敗したら恥ずかしいな」などと他人の目線を気にしたり、周りと自分を比較したりしていることが非常に多いです。
直感では「これがいい」と感じても、常識的に判断するなら「あっちがいい」などと、自分を納得させるために思考を利用するのです。
思考はリスクマネジメントに使えますが、思考ばかり利用していると、リスクを恐れて動けなくなってしまいます。

だから、決めるという行為には不向きです。思考に頼りすぎるから、いつまでも悩んで決められないのです。

「直感で決める」のは、本当に怖いのでしょうか?
むしろ、直感で決めたほうが正しい判断になりやすいです。なぜなら、「なんとなく」「気がする」という直感で決めたことは、決してあてずっぽうではないからです。
思考はリスクを最小化しようと働きますから、直感の力を阻害する要因になってしまいます。
そもそも直感とは、それまで脳にインプットしてきた膨大な経験や知識のデータベースから、無意識的に引き出された感覚です。
過去に同じような経験をしていて、それと似たような状況にあるとき、無意識が「なんとなく」「気がする」と教えてくれるのです。
だから直感で決めたことの精度は非常に高い。
実際、人間の直感の的中率は約90%である、というイスラエルの大学の研究もあります。

僕は直感で決める練習として、コンビニでお菓子を買うときは、お菓子コーナーで1秒で買うお菓子を決めています。
あれこれ悩んで買ったときと、直感で選んで買ったとき、どちらのほうが満足度が高いか。
ぶっちゃけ、どちらでも満足感が高いです(笑)
何を言いたいかというと、ほとんどの物事は、あれこれ思考して決めても、直感で決めても、世間で言うところの「失敗」なんてないんです。
それだったら、高速で判断できる直感を信じたほうが、軽やかに行動へとつないでいくことができます。

1人起業家マインドセット 「好き」を「稼ぎ」に変えるすごい働き方
與良 だいち(よら・だいち)
1974年東京都生まれ、早稲田大学商学部卒業。伊藤忠商事、アクセンチュア戦略グループなどを経て、2013年にクラウドベンチャー「エール株式会社」を創業し、2017年に同社を売却。その後、発達障がい児向け眼鏡、障がい者就労支援型養鶏場などの社会課題解決型事業、眼鏡とスピリチュアルを融合した新コンセプトの「チャクラグラス」、空海と仏具をモチーフとしたジュエリーブランド「c∞cai(クーカイ)」を連続的に立ち上げ、社会貢献と独自性あるビジネスを両立する独特な事業モデルを展開している。連続起業家として活躍する傍ら、執筆や講演活動にも力を注ぎ、途上国の視力支援プロジェクトを立ち上げるなど社会貢献活動にも取り組んでいる。著書に『他人の思考の9割は変えられる』(マイナビ)、『もっと自分らしく行動したい人の決める技術』(秀和システム)、『自己変態理論』(DIYマーケティングラボ)がある。

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