本記事は、與良 だいち氏の著書『1人起業家マインドセット 「好き」を「稼ぎ」に変えるすごい働き方』(明日香出版社)の中から一部を抜粋・編集しています。

「決める」の辞書的な意味を書き換えよう
「決める」ことが苦手なのは、言葉の意味にとらわれているからです。
僕たち人間は、言葉によって思考し、思考してから行動をします。
そのため、言葉をどう解釈するかによって、人の思考と行動は変わるのです。
ほとんどの人は、言葉を辞書に書かれている意味で認識しています。
そんなの当たり前だと思うかもしれませんが、ここが落とし穴なのです。
あなたは「決める」という言葉を、どんな意味で認識しているでしょうか。
いくつかの辞書からピックアップすると、「決める」とは、
- 不確実・未定であった物事をはっきりさせる。
- 決心する。「こうと決めたらなかなか変えない」「腹を決める」。
- 自分の意志や態度をはっきりさせる。決心する。
- 判断や態度をしっかり保って変えない。決めこむ。
- 結果・結論を出して、変わらない状態にする。
とあります。
「決める」という行為は、「一度決めたら変えてはいけない」「決めるときははっきり決める」と辞書は伝えているのです。
僕たちは幼い頃から、辞書の意味で言葉をインプットしています。
辞書の意味は、言葉を定義した人たちに端を発し、長い歴史の間に育まれた「集合意識」「約束事」です。約束事がなければ言葉による意志伝達ができません。
だから言葉の意味は、誰もが共通の認識をしているとして社会は回っています。
それはもちろん社会的には正しいことですが、一方で、これらの辞書的な意味が、「決める」という行為を難しいものにしてしまっているのです。
あなたの人生にとって、「決める」の辞書的な意味は、行動の足枷にしかなりません。
では、どうすればいいのか?
「決める」の意味を、自分で定義し直せばいいのです。
あらゆる「決める」は「仮決め」でいい
僕は「決める」を次のように定義しています。
- 「仮決め」でいい
何事もはっきり決める必要はない。今の時点でいったん「仮決め」し、行動してみて、その結果修正していく。ライトにポップに「仮決め」をしよう。 - 決めたことは「やめていい」「変えていい」
もちろん社会生活を送るうえで他者と決めたことは守るべきだが、あなたが人生を輝かせるために決めたことの実現が難しいなら、ライトにやめて、ポップに行き先を変更しよう。
経験が増えれば人間は進化していく。昨日の自分と今日の自分は経験値が違う。進化した自分が同じ決めごとを守り続けるほうが不自然。そう考えていいのです。
決めごとはどんどん更新しよう。 - 決めたことは「育てる」もの
仕事の目的やビジョンをいったん「仮決め」したとしても、それに違和感を覚えたら、意固地になって守り抜かなくていい。
決めごとは、行動によって「育てていく」という意識を持とう。
このように言葉の定義を自分で変えてしまうと、「決める」ことのハードルは格段に低くなります。
僕の再定義がすべてではありません。あなたが行動しやすくなる再定義をしてみてください。「決める=テキトーに決める」「決める=修正を前提に決める」「決める=歯磨きレベルの日常行為で決める」など、なんでもありです。
自分の人生をより良くするための言葉の定義は、自分で決めていいのです。
思考ではなく、直感で決める
何かを決めるときは、思考ではなく、直感を信じましょう。
決めるのが苦手な人は、頭の中で「あの人はどう思うだろうか」「失敗したら恥ずかしいな」などと他人の目線を気にしたり、周りと自分を比較したりしていることが非常に多いです。
直感では「これがいい」と感じても、常識的に判断するなら「あっちがいい」などと、自分を納得させるために思考を利用するのです。
思考はリスクマネジメントに使えますが、思考ばかり利用していると、リスクを恐れて動けなくなってしまいます。
だから、決めるという行為には不向きです。思考に頼りすぎるから、いつまでも悩んで決められないのです。
「直感で決める」のは、本当に怖いのでしょうか?
むしろ、直感で決めたほうが正しい判断になりやすいです。なぜなら、「なんとなく」「気がする」という直感で決めたことは、決してあてずっぽうではないからです。
思考はリスクを最小化しようと働きますから、直感の力を阻害する要因になってしまいます。
そもそも直感とは、それまで脳にインプットしてきた膨大な経験や知識のデータベースから、無意識的に引き出された感覚です。
過去に同じような経験をしていて、それと似たような状況にあるとき、無意識が「なんとなく」「気がする」と教えてくれるのです。
だから直感で決めたことの精度は非常に高い。
実際、人間の直感の的中率は約90%である、というイスラエルの大学の研究もあります。
僕は直感で決める練習として、コンビニでお菓子を買うときは、お菓子コーナーで1秒で買うお菓子を決めています。
あれこれ悩んで買ったときと、直感で選んで買ったとき、どちらのほうが満足度が高いか。
ぶっちゃけ、どちらでも満足感が高いです(笑)。
何を言いたいかというと、ほとんどの物事は、あれこれ思考して決めても、直感で決めても、世間で言うところの「失敗」なんてないんです。
それだったら、高速で判断できる直感を信じたほうが、軽やかに行動へとつないでいくことができます。

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