本記事は、與良 だいち氏の著書『1人起業家マインドセット 「好き」を「稼ぎ」に変えるすごい働き方』(明日香出版社)の中から一部を抜粋・編集しています。

競争が激しいビジネスから、競争が少ないビジネスへ
1人起業家が事業を立ち上げて成功する方法をお伝えしていきます。
まずは、ビジネス界の現状を知り、1人起業家がどんな戦略で成功していくか、全体像を把握しましょう。
前提として、ビジネスには「競争の激しいビジネス」と「競争の少ないビジネス」があります。
前者はレッドオーシャン、後者はブルーオーシャンと呼ばれています。
現在、世の中には同じような商品やサービスが溢れかえる、コモディティ化(一般化)が進んでいます。
そんななか、同じようなモノやサービスを、同じように売っていたら、ライバルとの激しい競争にさらされます。レッドオーシャンで戦わなければならないのです。
レッドオーシャンで勝つには、飛び抜けた商品力があったり、圧倒的な影響力のあるインフルエンサーになったりしないかぎり、不可能です。
そこで1人起業家は、「レッドオーシャンを離れて、ブルーオーシャンにずらす」戦略を進めます。
普通の人がレッドオーシャンで戦うのは無謀

この表の横軸は「自分の事業を持っているか、持っていないか」、縦軸は「その事業がレッドオーシャンか、ブルーオーシャンか」を表したものです。
読者のみなさんは、左下の「自分の事業を持っていない」か、左上の「自分の事業を持っているがレッドオーシャンで戦っている」人がほとんどだと思います。
事業を持っていない人でも、飲食店、小売店、美容室、フランチャイズ、代理店、コーチング、カウンセリング、アロマセラピー、占星術などなど、資金を調達して開業したり、講座を受けて販売できる商品サービスを学んだりと、行動さえ起こせば、すぐに自分の事業を持つことができるでしょう。今は商品やサービスの販売権利を手に入れることもできます。
問題は、「事業を持ったところで、レッドオーシャンで戦っていたら勝てない」ということです。
比較的簡単に取り扱える商品サービスには誰もが飛びつきますから、それをいざ販売しようとしたとき、自然とレッドオーシャンになってしまいます。
このレッドオーシャンであがいている人は、どうにか売上を立てようと、マーケティング講座やSNS発信講座に通って発信をがんばったり、インフルエンサーになって影響力を高めようとしたりします。
でもなかなかうまくいかず、初心に戻って起業塾や情報商材で学び、リベンジで違う商品サービスに鞍替えして、販売促進のために今度はコピーライティング講座に通って、という具合に迷走していきます。
このように、レッドオーシャンのなかで、みなと同じような商品やサービスを扱って競争していると、お金も体力も時間も消耗していき、ついには起業をあきらめる。そんな人をたくさん見てきました。
結論として、「普通の人」がレッドオーシャンで勝負すること自体が無謀だということです。
事業をブルーオーシャンにずらす魔法がある
では、どうすればいいのでしょうか。
戦場の場をブルーオーシャンに「ずらせ」ばいいのです。
ブルーオーシャンで戦うには、右上の「既存事業をブルーオーシャンにずらす」方法と、右下の「ゼロからブルーオーシャンで新規事業を創る」方法があります。
後者は、僕も何度か挑戦したことがありますが、非常に難易度が高いです。
市場調査やテストマーケティング(新商品やサービスを限られたエリアで試験的に販売する)、プロトタイピング(新商品やサービスの開発初期段階で、簡易的な試作品を作成して検証を行う)も必要になってくるため、1人起業家が実践するには大がかりすぎます。
1人起業家が目指すべきは、右上の「既存事業をブルーオーシャンにずらす」手法です。レッドオーシャンにある事業に、「ある魔法をかける」だけで、ブルーオーシャンにずらすことできます。
その魔法こそ、ビジョンなのです。

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