この記事は2025年9月4日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=cassis/stock.adobe.com)

2025年9月4日(木)の午前10時時点に外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。

現在の為替相場の傾向や相場観

昨日3日(水)の米ドル/円は、自民党内で「石破おろし」の動きが強まるとの観測から149円台に乗せる場面もあったが、米7月JOLTS求人件数の減少を受けて下げに転じ、約0.2%安の148.10円前後で取引を終えた。足元の市場では、日本の政局不透明感を背景とする円売りと、米国の労働市場悪化を意識したドル売りが交錯している。

昨日3日(水)、自民党の麻生最高顧問は総裁選の前倒し要求を正式に表明し、「石破おろし」の旗幟を鮮明にした。総裁選前倒しの是非を党として判断する8日に向けて円が売られやすい地合いが続きそうだ。

一方、昨日3日(水)の7月JOLTS求人件数も含めて、米国の労働市場に関するデータはこのところ弱めの結果が目立つ。

本日4日(木)の8月ADP全国雇用者数の市場予想は6.8万人増、明日の8月非農業部門雇用者数も7.5万人増の予想にとどまるなど、市場の期待値は低い。ドル安地合いも継続しそうだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

本日4日(木)の米ドル/円は、20日移動平均線(147.63円前後)付近がサポート、200日移動平均線(148.82円前後)がレジスタンスと見ており、148円台中心の値動きを見込んでいる。

なお、本日4日(木)のNY市場では8月ADP全国雇用者数以外にも、週次の新規失業保険申請件数や8月ISM非製造業景況指数の発表が予定されている。

その他、念のため本邦の30年債入札(12時35分)にも注目しておきたい。

▽米ドル/円 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。