この記事は2025年9月16日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=shiro/stock.adobe.com)

2025年9月16日(火)の午後13時時点に現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。

現在の為替相場の傾向や相場観

今週のテーマは、レンジブレイクのきっかけが何なのかということだろう。

現在、米国から日銀に対する利上げ要請がかなり強く入っているようで、おそらく円安に持って行くなという圧力が掛かっているように思われる。

146円台をしぶとく買ってくるドル買い勢がいて、それがどの筋なのかは明確ではないものの、本邦輸入企業が買うだけにしては、ややしつこさを感じる。

また、日本による5,500億ドルの対米投資基金については、先日赤沢再生相が述べたように、日米スワップ協定を使ってドルを調達するため、円投のドル買いは起きないということだ。よって方向的には、今週は下方向を想定している。

米ドル/円の2時間足などで見るとわかりやすいが、146円台はサポートがかなり多い。そのため、もし円高方向に行くとしても、146円を割るにはよほどの理由が必要となる。たとえば、米経済指標の悪化や利下げ回数の増加などはそれに当たる。 しかしながら、よほど強いものでないと146円は簡単には割れないのではないだろうか。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは、146.00~149.20円。

方向的には戻り売りスタンス。ここは利食い千人力で、こまめな利食いが得策だろう。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。