この記事は2025年9月17日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Mirivox/stock.adobe.com)

2025年9月17日(水)の午前10時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。

現在の為替相場の傾向や相場観

FOMC会合は、予定どおり明日18日(木)日本時間未明に予定されている。

それを控え米金利先物市場は、25bpの利下げを「1.05回」相当までほぼフルに織り込み。年内は計2.7回と、3回に迫る織り込みだ。

BofA(バンク・オブ・アメリカ)の調査では、回答者のほぼ半数が今後12カ月で「4回以上の利下げ」を見込んでいるとのこと。

現在の為替相場の戦略やスタンス

FOMC直前のマーケットでの注目はゴールド。ゴールド価格は、史上最高値の約3,700ドル(1トロイオンスあたり)まで上昇している。上昇の主因は、FRBの利下げ織り込み進行に伴うドルインデックスの下落。

加えて、世界の主要中銀による金の買い増しも追い風だ。ゴールドマン・サックスは5,000ドルまで上昇する可能性に言及している。

さらに、トランプ大統領による米連邦準備制度への介入姿勢も、金価格の上昇要因となっている。 ゴールドの上昇に呼応して、ドルインデックスは、一時7月1日以来の低水準まで下落。ユーロ/米ドルは一時1.1878ドルまで上昇。

ゴールドが史上最高値を更新する中、ゴールドとの相関性が高いスイスフランも続伸。米ドル/スイスフランは続落、スイスフラン/円は186.39円と、史上最高値を更新している。

ゴールドの上昇を横目に米ドル/スイスフランのショート、スイスフラン/円のロングを継続の方針。

▽米ドル/スイスフラン 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。