この記事は2025年9月17日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=jbstocks/stock.adobe.com)

2025年9月17日(水)の午後12時すぎにトレイダーズ証券の井口喜雄さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。

現在の為替相場の傾向や相場観

米ドル/円はレンジ下抜けを試している。

円買い根拠としては、小泉氏+加藤氏の布陣が総裁選での議員票拡大につながるとの見方から、高市氏の劣勢を見込む声があるようだ。いずれにせよ少数与党の構図に変化はなく、野党との連立ないし政策協力を余儀なくされることから、米ドル/円の下値では財政拡大懸念の円売りも依然根強い。

一方米ドルは、雇用情勢の悪化はもちろん、昨日16日(火)のミラン氏承認など背景に利下げ期待が後退せず、引き続き上値が重い。特に対ユーロでは顕著に弱く、ECBの次の一手が利上げになる可能性も指摘されるなか、米欧金融政策スタンスの乖離が一段と意識されているようだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円は、FOMC次第ではあるが1カ月半続いているレンジの下限にあり、新安値を付ける局面ではストップを巻き込んだレンジブレイクの準備をしておきたい。

しかし、今回のFOMCで利下げ期待がほぼ一方通行になっている点は念頭に置いておきたい。織り込みが行き過ぎた結果として、ドットチャートやパウエルFRB議長会見が相対的にタカ派に映る可能性も否定できない。

下方へのブレイク局面で第一感はショートになるが、突っ込みすぎず、短期売買に終始したい。

▽米ドル/円 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。