| 日経平均 | 49,383.29円 ▼784.82円 |
| 為替 | 1ドル=154.93円 |
| 売買高(東証プライム、以下同) | 24億7,953万株 |
| 売買代金 | 5兆3138億84百万円 |
| 値上り銘柄数 | 216銘柄 |
| 値下り銘柄数 | 1,346銘柄 |
| 騰落レシオ(25日) | 107.54% |
市況概況
利上げを織り込み手仕舞い売りに押されて大幅安
米国株が軟調となり夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が売られたことから本日の日本市場は売り先行となった。
指数に影響の大きな半導体株などを中心に売り気配から始まるものなども見られ、日経平均が節目とみられる50,000円を割り込むと米国での経済指標の発表や週末の日銀金融政策決定会合での利上げを織り込むように手仕舞い売りに押されるものが見られ、指数は一気に下値を試す展開となった。さすがに49,500円を下回る水準まで売られると買い戻しも入り、49,800円まで戻ったが上値が重くなると売り直されて大きく下落して安値圏で前場の取引を終えた。
昼の時間帯には下げ渋り感も見られたが、後場は再度下値を試す動きとなった。それでも底堅さがみられると買い戻しも入り戻りを試す展開となった。その後は下げ渋り感もあり、値持ちの良さから49,600円までは戻すのだが改めて戻りの鈍さ、上値の重さが確認されると再度売り直され、49,500円を下回って安値圏での引けとなった。
小型銘柄も手仕舞い売りに押されるものが多く総じて軟調、グロース250指数やグロース指数は大幅安だった。先物はまとまった売り買いが散発的に見られ、指数を動かす場面もあったが、まとまった買いよりは売りに敏感に反応する感じで指数を下押す要因となった面もある。
買われすぎ感が強く、利上げが意識されると銀行株など金融株も含めて総じて冴えない展開となった。米国市場も調整感が強まっており、AIバブルが弾けたという感じで買われすぎ銘柄などへの売りがかさみ、日経平均を押し下げることで他の銘柄も売られるという状況だ。日経平均VIなども上昇しており、売りがうりを呼ぶような感じで買い戻し一巡となったものから売られているので、ここで空売りが積み上がらなければさらに下値を試すことになるだろう。
テクニカル分析
日経平均
25日移動平均線や基準線を下回り、下値を試す動きとなった。雲の上限(先行スパン1)も割り込んでおり、さらに下値模索となるだろう。一気に75日移動平均線までの調整もあると思う。
▽詳しくは解説動画をご覧ください。
当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!




