この記事は2026年3月4日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Sri Art/stock.adobe.com)

2026年3月4日(水)の午前11時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。

現在の為替相場の傾向や相場観

米国・イスラエルとイランの軍事衝突を受け、エネルギー供給への影響が拡大。原油・ガス価格が上昇し、北海ブレント原油は一時1バレル=85ドルを上回っている。ただ、トランプ米大統領がホルムズ海峡を航行する船舶の安全を確保するため、米海軍による護衛を提供すると明らかにすると、上げ幅をやや縮小。

ナスダックは結局1.02%安。

ここで確認すると、先月後半まで、マーケットが多少リスクオフに振れても有事のドル高にはならず、ドル安といわれていた。F.Tなどが指摘しているのが、米国の政治が不安定であるためだ。実際、先月後半までは全ての主要通貨に対してドル安が進んでいた。

ただ今回のイラン紛争により、エネルギー価格が急騰。米国は純エネルギー輸出国であり、米国債は依然として流動性の高い安全資産とみなされているため、今回は有事のドル買いが復活している。

多くのエコノミストがじわじわとドル安に進むと想定していた中、ユーロ/米ドルは一気に1.1600ドル割れのドル高に推移している。安値は1.1530ドル。

昨年の春から、個人的にも基本ユーロ/米ドルは押し目買いを繰り返し実際それがうまくワークしていた。しかし、今回、過去1年割り込めなかった200日SMA(=1.1683)を割り込んできたため、ユーロ/米ドルに対するスタンスを多くのマーケット参加者も検証しなおしている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

エネルギー価格上昇に連れ、米ドル/円は上昇。高値は157.97円。ベッセントラインの158.00円に迫ってきた。

高市内閣が日銀審議委員を2名追加したことにより、大きく円安が進んだが、エネルギー価格の上昇と円安による輸入インフレ懸念が拡大される展開。

そのため米ドル/円の介入懸念が高く、この局面では158.00円をブレイクできず、157円ミドルに反落。米ドル/円は依然高値圏内でのレンジだ。155円~159円レベルだろうか。

戦略としては、米ドル/円は高値追いをせず、丁寧に押し目買いで臨みたい。ただ介入が入ると値が飛ぶため、ストップロス設定は必須だろう。

▽米ドル/円 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。