本記事は、加藤 ヒロ氏の著書『書いて「億売り人」になる』(フォレスト出版)の中から一部を抜粋・編集しています。

書いて億売(おくう)り人になる
(画像=alek/stock.adobe.com)

人の心を動かし、お金を生み出す文章の秘密

「感動」させるのではなく、「感情」を巧みに動かす

「感動しました!」
「涙が止まりませんでした」
「心が震えました」

もしあなたの文章が、誰かにそう言ってもらえたとしたら、それは書き手として大きな喜びであり、素晴らしい成果のひとつと言えるでしょう。
人の心を揺さぶり、深い感情を呼び起こす言葉の力は、それ自体が尊いものです。
美しい詩が、壮大な物語が、あるいは心温まるエッセイが、読者の人生に彩りや潤いを与えてくれることは間違いありません。時にはその感動が人生を変えてしまうこともあるでしょう。

しかし、もしあなたが文章を書く目的が、単に感動を与えることだけではないとしたら?
例えば、あなたが開発した素晴らしい商品やサービスを、それを本当に必要としている人に届けたいと願っているなら……。
例えば、あなたの活動や理念に共感してくれる仲間を増やし、社会に良い変化を生み出したいと考えているなら……。
例えば、あなたの知識や経験を誰かの役に立て、それによって経済的な豊かさも手に入れたいと望んでいるなら……。

その場合、「感動」だけでは、あと一歩、いや、何歩も足りないことがあるのです。
なぜなら、人は感動したからといって、必ずしも具体的な「行動」を起こすわけではないからです。「良い話だったな」で終わってしまっては、あなたの望む結果にはつながりません。

では、「感動」の先にあるもの、つまり、人の心を動かし、さらには具体的な「行動」を引き出し、望む「結果」を生み出す文章とは、一体どのようなものなのでしょうか?
それは、「感動」ではなく、「感情」を動かす文章です。

読者の表面的な感情を揺さぶるだけでなく、その奥底にある「満たされない欲求」や「解決したい悩み」、そして「手に入れたい未来」に深く、的確にリーチする文章です。

思い出してください。私たちが何かを購入したり、新しいことを始めたりするとき、その決断の裏には必ず「感情」の動きがあります。

「なんだか良さそう」
「これなら私の悩みを解決してくれるかもしれない」
「これを手に入れれば、もっと素敵な自分になれるはずだ」

こうした感情的な高まりが、私たちを「買いたい」「やってみたい」という気持ちにさせるのです。そして、その感情的な決断を後押しするように、「これは品質が良いから」「多くの人が推薦しているから」「今だけの特別なチャンスだから」といった合理的な理由で、私たちは自分の選択を正当化しようとします。

「人を動かし、結果を生む文章」の4要素

「人を動かし、結果を生む文章」とは、まさにこの人間心理のメカニズムを深く理解し、巧みに活用する文章術と言えます。
それは、以下の要素が緻密に組み合わさって初めて機能します。

1|読者の「痛み」と「願望」への深い共感
「この書き手は、私のことを本当に理解してくれている!」読者にそう感じさせることがすべての始まりです。
あなたの文章は、読者が抱える具体的な悩みや、言葉にできないほどの深い欲求に寄り添い、まるで自分のことのように共感を示していますか? 表面的な慰めではなく、心の奥底からの理解が伝わったとき、読者は初めてあなたに心を開き、あなたの言葉に耳を傾け始めるのです。

2|「あなたにとっての具体的な未来(ベネフィット)」の提示
その商品やサービスを手に入れることで、読者の人生が「どのように好転するのか」を、ありありと想像できるように描けているでしょうか。
単なる特徴やスペックの羅列ではなく、「だから、あなたにとってこんな素晴らしい変化が訪れるのです」という、具体的で魅力的な未来(ベネフィット)を提示することが不可欠です。
読者が本当に欲しいのは商品そのものではなく、それによって得られる「より良い利益」なのです。

3|揺るぎない「信頼」の構築
どんなに魅力的な未来を提示されても、読者の心には常に「本当に?」「信じても大丈夫?」という疑念がつきまといます(これがいわゆる「信じない壁」と言われるものです)
その壁を打ち破るためには、客観的なデータ、専門家の推薦、実際に成果を上げた人の声(お客様の声)、そしてあなた自身の誠実な人柄や実績といった、揺るぎない「証拠」を提示し、読者の信頼を勝ち取る必要があります。

4|迷わせない「行動」への具体的な道筋
そして最後に、読者に「次に何をすれば良いのか」を明確に、そして魅力的に示すことができているでしょうか?
どんなに心が動いても、具体的な行動へのステップが曖昧だったり、面倒だったりすれば、人はそこで立ち止まってしまいます(これが「行動しない壁」と言われるものです)
「今すぐこちらをクリックしてください」「限定ですので、お見逃しなく」といった、具体的で、かつ行動せずにはいられないような強い動機付けが、最後の一押しとなるのです。

これらすべての要素を戦略的に組み合わせ、読者の感情を揺さぶり、論理で納得させ、そして具体的な行動へと導く―。
これこそが、「感動」の先にある、真に「結果を生む文章」の姿です。

そして、この「人の心を動かし、結果を生む文章術」を体系化し、誰もが実践可能なレベルにまで落とし込んだものこそ、本書の核心テーマである「セールスライティング」なのです。

それは、決して押し売りのテクニックではありません。
むしろ、読者の心に深く寄り添い、その人が本当に必要としている価値を届け、書き手と読み手の双方が幸せになるための、高度なコミュニケーション技術と言えるでしょう。

書いて「億売り人」になる
加藤 ヒロ(かとう・ひろ)
セールスライター。
サラリーマンとして15年間勤務した後、2007年に独立。2015年からはセールスライターとして本格的に活動を開始し、これまで携わってきたプロモーションの累計売上は15億円を超える。
現在は、現役セールスライターとして活動、企業・出版社のプロモーション支援を行う一方、セールスライターの育成にも注力。ライターを養成する「セールスライティングアカデミー」を主宰し、チーム運営および講師として後進の指導にも力を入れている。
埼玉県、岐阜県、沖縄県など、自然の中での多拠点で活動中。

※画像をクリックするとAmazonに飛びます。
書いて「億売り人」になる
  1. 書いても稼げない人の共通点、売上に直接関与していない文章
  2. 感動では人は動かない、感情を動かして行動を生む文章術
  3. 安売りと受け身が抜けない、稼げないライターの共通パターン
  4. 小学生に語りかける、売れる文章は翻訳力で決まる
  5. お願いをやめる、提案に変えるだけで対等になれる
ZUU online library
(※画像をクリックするとZUU online libraryに飛びます)