本記事は、加藤 ヒロ氏の著書『書いて「億売り人」になる』(フォレスト出版)の中から一部を抜粋・編集しています。

書いて億売(おくう)り人になる
(画像=hanack/stock.adobe.com)

一流の人と対等に仕事をするただひとつの方法

この講義は、もしかしたら、最も多くの誠実な人々の心を、良い意味でえぐる内容になるかもしれません。
これは、優しすぎて、真面目すぎて、そして相手を大切に思うあまり、自らチャンスの扉を固く閉ざしてしまっている「あなた」へ贈る、特別なメッセージです。

あなたも、心のどこかでこんなふうに感じていませんか?

「自分が心から尊敬する、あのトッププレーヤーと一緒に仕事をしてみたい……」
「でも、今の自分には、実績もスキルも足りない。あの人の時間を奪うなんて、おこがましい」
「もっと実力がついたら、いつか……」
その、相手を深く思いやるがゆえの「遠慮」や「謙虚さ」は、人として非常に美しい姿勢です。
しかし、ビジネスの世界、特に「億売り人」を目指す上では、その優しさや謙虚さこそが、あなたの可能性を縛り付ける、最も強力な「呪い」にもなり得るのです。

「自分なんて、まだ早い」という遠慮が、最大の機会損失である理由

なぜ、その遠慮が強力な「呪い」になるのでしょうか?

それは、最大の機会損失につながっているからです。
あなたが思っている以上に、トップで走り続ける人々は、常に「本物の才能」と「信頼できるパートナー」を探し求めています。
彼らが求めているのは、単にスキルが高いだけの人間ではありません。それ以上に、誠実で、情熱があり、そして何よりも「彼らの成功を、自分のことのように喜んでくれる」ような、信頼できる人物なのです。
つまり、あなたのその「優しさ」や「他者貢献の心」こそが、彼らが最も求めている資質である可能性が高いのです。

しかし、あなたが「自分なんて……」と一歩引いてしまうことで、彼らはあなたの存在に気づくことすらできません。
相手を尊重するあまり、あなたは「ご迷惑をおかけしてはいけない」と、自ら距離を取る。
しかし、本当に相手の役に立ちたいと願い、常に新しい才能を探しているトッププレーヤーから見れば、その遠慮こそが、お互いにとっての、かけがえのない出会いを奪う、最大の機会損失なのです。

私がもし、独立当初に「大手出版社の社員になんて、自分のような高卒の人間が連絡を取るなんて、100年早い」と諦めていたら、今の私は決してここにいません。
「一介のセールスライターが、日本一のマーケターと仕事をするなんてできるわけがない」と思い込んでいたら、今のようなキャリアを築くことはできませんでした。

大切なのは、今の自分を卑下することなく、プロフェッショナルとして、対等な立場で、相手の扉を堂々とノックする勇気を持つことです。

リスペクトを持って対等な関係を築くための、具体的なコミュニケーション術

では、どうすれば、優しさを保ちながらも、トッププレーヤーと対等な関係を築き、チャンスを掴むことができるのでしょうか。
それは、あなたの「あり方」と「伝え方」を、少しだけ変えることです。

1|「お願いします」から、「ご提案します」へ。思考を「懇願」から「貢献」に変える
多くの人が、目上の方や尊敬する人に連絡する際、無意識のうちに「どうか、仕事をいただけないでしょうか?」という「懇願」の姿勢になってしまいます。
これでは、相手との間に、最初から「上」と「下」の関係性が生まれてしまいます。
そうではありません。
あなたは、対等なビジネスパートナーとして、「貴社の〇〇という課題に対して、私の△△というスキルで、このような貢献ができますが、いかがでしょうか?」と、「提案」するのです。
このスタンスの転換が、あなたを単なる「仕事が欲しい人」から、「価値を提供できるプロフェッショナル」へと昇華させます。

2|相手の「時間」を奪うのではなく、相手の「価値」を最大化する
トッププレーヤーは、何よりも自分の時間を大切にしています。
だからこそ、「お話を聞いてください」というアプローチは、彼らにとって負担でしかありません。

そうではなく、「あなたの素晴らしいコンテンツを、私が持つライティングの力で、さらに多くの人に届けるお手伝いができます。それによって、あなたは今よりも少ない労力で、2倍の成果を手にすることができるかもしれません」というように、あなたが関わることで、相手の時間がどれだけ節約され、どれだけ大きな価値が生まれるのかを、具体的に提示するのです。
あなたの存在が、相手にとって「時間を奪う存在」から「時間を生み出す存在」に変わったとき、彼らは喜んであなたに会う時間を作るでしょう。

3|「尊敬」と「遠慮」を、明確に切り分ける
相手に対する深い尊敬の念は、絶対に忘れてはなりません。
しかし、それは、自分の価値を必要以上に低く見積もる「遠慮」とはまったくの別物です。
相手への尊敬は、その人の発信を徹底的にリサーチし、誰よりも深く理解し、心からの称賛を具体的な言葉で伝える、という形で示しましょう。
そして、自分の提案をする際には、プロフェッショナルとしての自信と誇りを持ち、「私は、これだけの価値を提供できます。その対価として、これだけの報酬をいただくに値します」と、堂々と伝える勇気を持つことです。
この「深い尊敬」と「プロとしての自信」のバランスこそが、優しすぎるあなたが、相手から軽んじられることなく、対等なパートナーとして認められるための、最も重要な鍵となります。

以前こんなことがありました。
ある受講生と話したときに、「動画編集のできる人を探している」とお伝えしました。すると、その受講生は、自らお金を出して動画編集スクールに通いスキルを身につけて来られました。
動画編集者は探せばいくらでもいますが、このような気持ちと姿勢が嬉しくて、今では私の秘書的な存在としてお仕事をご一緒しています。

さて、最後に、あなたに強くお伝えします。
あなたのその「優しさ」や「相手を思いやる心」は、決して弱さではありません。
それこそが、AIには決して真似のできない、人間として、そしてこれからの時代を生き抜くフリーランスとしての、最も強力な武器なのです。

足りないのは、スキルや実績ではない。
ただ、ほんの少しの「勇気」と、自分自身の価値を信じる「覚悟」だけです。


今日、この瞬間から、「自分なんて」という言葉を、あなたの辞書から完全に消し去ってください。
そして、深いリスペクトと、プロフェッショナルとしての誇りを胸に、あなたが心から尊敬し、共に仕事をしたいと願う人の胸の扉を、堂々と、しかし誠実に、ノックしてみてください。

その扉の向こうに、あなたがこれまで想像もしなかった、新しい未来が、必ずや待っているはずです。

書いて「億売り人」になる
加藤 ヒロ(かとう・ひろ)
セールスライター。
サラリーマンとして15年間勤務した後、2007年に独立。2015年からはセールスライターとして本格的に活動を開始し、これまで携わってきたプロモーションの累計売上は15億円を超える。
現在は、現役セールスライターとして活動、企業・出版社のプロモーション支援を行う一方、セールスライターの育成にも注力。ライターを養成する「セールスライティングアカデミー」を主宰し、チーム運営および講師として後進の指導にも力を入れている。
埼玉県、岐阜県、沖縄県など、自然の中での多拠点で活動中。

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