本記事は、加藤 ヒロ氏の著書『書いて「億売り人」になる』(フォレスト出版)の中から一部を抜粋・編集しています。
「文章で稼げる人、稼げない人」は何が違うのか?
文章を通じて「億」という桁違いの成果を生み出す人々、つまり「億売り人」と呼ばれる存在に共通する「言葉で売るスキル」「人に対する興味関心」、そして「他者貢献の気持ち」という、3つの重要な資質について、私の経験や考えを交えながらお話ししてきました。
でも読んでいく中で、多くの方が心の内で次のような疑念が湧いてきたのではないでしょうか。
文章のプロであるライターでも稼いでいない人もいるのではないか?
むしろライターというのはそんなに稼げるものではないのではないか?
これは素朴でありながらも極めて本質的な疑問です。改めて真正面から向き合いたいと思います。
おっしゃる通り、仕事の案件も不定期、あっても文字単価の低い仕事に追われ、心身ともに疲弊し、将来への漠然とした不安から抜け出すことができない人もいます。そういった方のほうが大半かもしれません。
一方で、同じようにクライアントと向き合い、同じように時間を費やし、同じように文章を書いているだけで年収数千万円、あるいは億を超えるような収入を手にし、時間や場所に縛られない自由なライフスタイルを謳歌するライターもいます。
その違いは、決して「たまたま運が良かっただけだ」とか、生まれ持った「才能の差」といった、一言で片付けられるような単純なものではありません。
もちろん、それらが成功の一要素となることも皆無ではないでしょう。
しかし、私がこの18年以上にわたる道のりの中で、数えきれないほどの成功者と、そして同じように多くの志半ばで諦めてしまった人たちと接してきた経験から断言できるのは、「その本質はもっと別のところにある」ということです。
それは、日々の仕事への取り組み方、物事の捉え方、そして何よりも「マインドセット(心のあり方、思考のOS)」と、そこから生まれる「具体的な行動」の決定的な違いだと思っています。
稼げないライター、あるいはかつての私がそうであったように、成果が出ずに伸び悩んでしまう方に陥りがちなパターンを、少し厳しいかもしれませんが、あえていくつか挙げてみましょう。
パターン1|言われたことだけを忠実にこなす「作業者」思考から抜け出せない
クライアントから指示された内容を、指示された通りに、納期を守って書く。
それ自体はプロとして最低限必要なことですが、そこで思考が停止してしまってはいけません。
その文章が最終的にどんな目的を達成するために必要なのか、クライアントが心の底から望んでいる本質的な成果は何なのか、ということまでは考えが及ばず、ただ「書く」という作業そのものが目的化してしまっているパターンです。
パターン2|自分のスキルや時間を、知らず知らずのうちに安売りしてしまっている
「まだ自分には実績がないから」「仕事が途切れてしまうのが怖いから」といった不安から、明らかに低い報酬の仕事でも安易に引き受けてしまう。その結果、いつまでも「安くて便利なライター」というポジションから抜け出すことができず、どれだけ働いても収入は増えず、心身ともに疲弊していくというパターン。
パターン3|「自分には関係ない」という狭い視野で、物事を「点」でしか捉えられない
自分が担当する文章の前後関係や、それが組み込まれる全体のマーケティング戦略、あるいはクライアントのビジネスモデル全体には関心を持たず、ただ自分の担当部分だけを切り取って見てしまう。
その結果、部分最適にはなっても、全体最適には貢献できず、大きな成果にはつながらないパターン。
パターン4|読者やクライアントの「心」に対する想像力が決定的に欠如している
自分の書きたいことや、自分が良いと思う表現、自分が伝えたい情報に意識が向きすぎてしまい、その文章を実際に読むであろう読者が何を感じ、どんな言葉に心を動かされ、どう反応するのか、あるいはクライアントがその文章に何を期待し、どんな成果を望んでいるのか、という相手の立場に立った想像力が働いていないパターン。
パターン5|「誰かが教えてくれる」などの受け身の姿勢から脱却できない
チャンスは待っていても訪れません。人から言われなくても自ら積極的に学びを深めたり、新しいスキルを貪欲に習得したり、価値のある人脈を主体的に築いたりする、そういった能動的な行動が伴わず、現状維持に甘んじてしまう。
いかがでしょうか。これらは、ある意味で、自ら「稼げない」という状況に無意識のうちに身を置いてしまっているようなものかもしれません。私もかつては、こうした思考の罠に何度も陥り、苦しい時期を過ごしました。
一方で、「億売り人」と呼ばれる真に稼げるライターたちは、これらとはまったく正反対の行動原理と思考パターンを持っています。
私たち「億売りライター」が、なぜ圧倒的な成果を出し続けられるのか?
その「違い」こそが、「共通点」そのものなのです。
我々は常に「なぜ、この文章が必要なのか?」「どうすれば、クライアントの期待を超える成果を出せるのか?」と、物事の本質を見抜こうとする「プロデュース思考」を持っています。
作業者ではなく、プロジェクト全体を成功へと導く戦略家であり、価値の創造者なのです。
美しい文章を書くこと以上に、「言葉で売る」ための専門スキル、すなわちセールスライティングの技術を、飽くことなく徹底的に磨き続けています。また、人間心理を深く学び、読者の心を鷲掴みにする言葉を選び抜き、具体的な行動を促すための戦略を、まるで名指揮者のように巧みに練り上げるのです。
人に対する尽きない興味関心を持ち、そこから生まれる深い共感力で、読者の心の奥底にある声に耳を傾けます。データや分析だけでは決して見えてこない、読者の真の悩みや願望を的確に捉え、血の通った、魂のこもった言葉で語りかけるからこそ、人の心を動かせるのです。
「ほとんどの人が他人に関心がない。だから、ただ関心を持つだけで、優れたセールスライティングができるようになる」という私が常々語っている言葉は、まさにこの本質を突いています。
何より、私たちの行動の根底には、「他者貢献」という揺るぎない利他の心があります。
「自分の言葉で誰かの役に立ちたい」「クライアントのビジネスを成功させ、その先にいるお客様を幸せにしたい」という純粋で力強い想いが、文章に魂を吹き込み、読者やクライアントからの絶対的な信頼を勝ち取り、結果として、長期的な成功と豊かさを引き寄せるのです。
目先の利益に囚われることなく、まず相手に惜しみなく価値を提供すること。
その結果として、想像以上の大きな豊かさが巡ってくることを、経験則として知っています。
さらに、稼げるライターは、決してチャンスを待つだけの受け身の存在ではありません。
自ら積極的に学びの場に身を置き、価値ある人との出会いを大切にし、そこから生まれる千載一遇のチャンスを、臆することなく確実に掴み取ります。
そして、クライアントやビジネスパートナーとは、常に相手への敬意と思いやりを忘れず、誠実なコミュニケーションを心がけることで、単なる外注先と発注者という関係を超えた、「ビジネスパートナー」としての強固で長期的な信頼関係を築き上げるのです。
つまり、「文章で稼げる人」と「文章で稼げない人」を最終的に分けるのは、小手先のテクニックの差ではないということです。
目の前の仕事や課題に対する「視点の高さ」と「視野の広さ」、そして物事の本質を追求する「思考の深さ」。さらには、周囲の人々や社会に対する「貢献意識の高さ」と、それを具体的な行動へとつなげる「主体的な行動力」。これらすべての総合力の結果、と言えるでしょう。
そして、最も希望に満ちた事実ですが、これらの資質やマインドセットは、決して生まれ持った才能だけで決まるものではない、ということです。
これから具体的にお伝えしていく「億売り人の思考法」と「売れる文章の技術」は、あなたが今日この瞬間から意識し、真摯に学び、そして何よりも「自分にもできる」と信じて実践し続けることで、必ずやあなた自身のものとして身につけることができるのです。
あなたは、どちらの「書き手」を目指しますか?
その答えは、もうあなたの中に、明確にあるはずです。
文章で「億」という桁違いの成果を上げる「億売り人」たちに共通する、5つの重要な「前提」と「マインド」について、私の経験と想いを込めてお伝えしてきました。
それは、単なる表面的なテクニック以前の、彼らの揺るぎない成功を支える、いわば「人間力」とも言える土台となる考え方です。
これらのマインドセットを、あなたがあなた自身のものとして大切に育んでいくことで、あなたの文章への取り組み方、そしてそこから得られる結果は、間違いなく、今日を境に大きく変わってくるはずです。
しかし、どれほど素晴らしいマインドセットを心に抱いていたとしても、それを具体的な「売れる文章」へと昇華させるための「実践的な技術」が伴わなければ、それは宝の持ち腐れになってしまうかもしれません。
サラリーマンとして15年間勤務した後、2007年に独立。2015年からはセールスライターとして本格的に活動を開始し、これまで携わってきたプロモーションの累計売上は15億円を超える。
現在は、現役セールスライターとして活動、企業・出版社のプロモーション支援を行う一方、セールスライターの育成にも注力。ライターを養成する「セールスライティングアカデミー」を主宰し、チーム運営および講師として後進の指導にも力を入れている。
埼玉県、岐阜県、沖縄県など、自然の中での多拠点で活動中。
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