本記事は、幾波 慶一氏の著書『行動と結果がついてくる すぐやる人の思考法』(総合法令出版)の中から一部を抜粋・編集しています。

行動と結果がついてくる すぐやる人の思考法
(画像=Song_about/summer_stock.adobe.com)

結果を残す行動直後の「5分」の最大化

多くの人は、一つの作業が終わったら休憩するか、次の仕事へと移ります。
しかし、それだと“ただ”仕事をこなす人から抜け出せません。
思考も行動も結果も「再現可能な習慣」に変えるためには、一つの作業を終えたタイミングで改善点を探す時間を取る必要があります。

それが、小刻みフィードバックです。

分解した仕事を15分行い、終わったあとに5分フィードバックする。この5分を意識的に挟むことが、無意識という0秒思考を支える練習になります。決定力疲れを防ぐために作業後に5分の休憩をする重要性をお伝えしましたが、休憩の5分とフィードバックの5分を、どう見極めればいいのでしょうか。

ポイントは「脳の状態」です。
もし頭が重い、集中が切れた、感情的な疲れを感じるのであれば、まずは休憩が先決になります。脳の前頭前野がオーバーヒートしている状態では、フィードバックをしても客観的な判断ができず、かえって自己批判的になります。この場合は、席を立ち、軽く歩くか、深呼吸で脳に酸素を送りましょう。

一方で、「もう少しできそう」「流れを切りたくない」とまだ体力に問題がないと感じるときは、フィードバックに時間を使いましょう。行動直後の脳は、まだドーパミンが分泌されており、報酬系が活性化しています。この状態で「何が良かったか」「次は何を変えるか」を短く言語化することで、脳は行動の記憶化を行います。

つまり、疲労を感じたら休む。
集中が続いているなら、15分の作業後に5分のフィードバックを入れる。

この見極めができるようになると、1時間のうちに「思考の整理」と「エネルギーの充電」を交互に行えるようになり、仕事のパフォーマンスが安定します。

5分フィードバック法

5分で行えることは、単純です。
必要なのは、紙とペンだけです。習慣化することで、いずれ紙とペンを使用しなくとも、頭の中だけで具体的にフィードバックを行えるようになります。

ただし、あくまでフィードバックであるということを忘れないでください。10分、20分と時間をかけて行うことではありません。時間制限を厳守して、5分の枠に収まるようにフィードバックを行います。ときには、言語化できないこともあるかもしれませんが、そんなときは曖昧な言葉でも構いません。徐々に自分の行動を客観的にフィードバックできるようになりますので、「うまく言語化できない」ことを書くだけでいいのです。

では、さっそく5分フィードバック法の3つのステップをお伝えします。

① やったことを細かく書き出す(1〜2分)
② 工程を分類する(1分)
③ 気づきと次の一手をメモする(2分)


まず、直前に行った作業を思い出し、できるだけ具体的に書き出します。
「会議資料をつくった」ではなく、「フォーマットを開いた」「過去の議事録を確認した」といった具合に、できるだけ手を動かした順に並べていきます。これによって、無意識にやっていた工程が見えてきます。

次に、書き出した作業を「準備」「本作業」「確認」の3段階に分類します。
準備は作業の下準備、たとえば資料を探す・情報を集める行動。本作業は実際に成果物をつくる行動、確認はチェックや修正などです。この分類により、自分がどの工程で時間を使ったのか、どの段階で詰まったのかが明確になります。

色分けやマークを使った視覚化を行えば、さらにフィードバックの効果を最大化できます。青ペンで準備、赤ペンで本作業、緑ペンで確認とすると、脳は「作業の流れ」と「自分の行動量」を一目で把握できます。視覚情報は記憶定着と達成感を強化できるため、今後の作業効率の向上に直結します。

最後に、振り返りを通じて得られた気づきや改善点を簡潔に書き出します。
「なぜここで詰まったのか」「思ったよりうまくいった点は?」と問いかけるだけで十分です。このときばかりは、主観で構いません。

初めて実践すると、意外と時間が足らないことが多いと気がつくはずです。
私がコンサルティングしている企業でも、手が止まってしまい白紙になってしまう方もいます。ですが、これは慣れであり、練習すれば難なくできるようになります。

5分をどう使うかで、今後の仕事が変わる

行動と結果がついてくる すぐやる人の思考法
幾波 慶一(いくなみ・よしかず)
世界初の本格カラーレーザープリンターを開発した男
株式会社TTRコンサルティング代表、成果直結型ビジネスコーチ国産初の自動両面複写機構の発明など、出願特許150件以上のプロジェクトマネジャーのスペシャリスト。開発した商品は、キヤノンで利益率1位を獲得した。キヤノンで働いていたときのニックネームは、「失敗しない男」「スーパーマン」。
現在は、企業コンサルティングを行いながらも、「頭×行動」をつなげる思考法を用いて中学受験のコーチングや不登校の子どもの学習面の支援などを行っている。会社で得た利益の一部を全国の子ども食堂や大学生のボランティアの無料学習塾などに寄付。

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