本記事は、幾波 慶一氏の著書『行動と結果がついてくる すぐやる人の思考法』(総合法令出版)の中から一部を抜粋・編集しています。

行動と結果がついてくる すぐやる人の思考法
(画像=ELUTAS/stock.adobe.com)

結果が出ない3つの理由

「がんばって努力をしたのに、報われない……」
「一生懸命、仕事に取り組んでいるのに、思うような結果が出ない……」
「周りは当たり前にできているのに、自分にはできない……」

このような状況に悩んだことはないでしょうか?
報われないと感じる瞬間は、誰にとってもツライものです。しかし、その原因を深掘りしてみると、結果が出ない人には共通する特徴があります。

仕事の「つながり」を把握していない

結果が出ない人の多くは、仕事の目的や目標を理解せず、与えられた作業だけをこなそうとしています。結果が出ない大きな原因の一つは、何を達成したいのかが曖昧なことです。

仕事の意味、つまり「この仕事の結果が何をもたらすのか」「その結果で次に誰が何をできるようになるのか」の流れを理解していないと、努力の方向性が定まらず、行動が散漫になります。「英語を話せるようになりたい」と漠然とした願望だけでは上達しにくく、海外転勤が決まると急速に上達するのは、明確な目的と期限があるからです。

多くの人は日常の忙しさに追われ、仕事を目先の作業としてしか見られなくなっています。自分と向き合う時間を持てないため、ただがんばるという空回りした状態に陥りやすいです。明確な目標設定には、仕事の全体像を把握する必要があります。自分の仕事を「こなさなければいけない業務」ではなく、全体における「役割」としてとらえ直す必要があるのです。

仕事を分解していない

仕事は一つひとつの作業の集まりであり、その過程ではミスや失敗が起こるものです。最終的な成果は絶対に達成すべきですが、そこに至る過程では失敗を想定した計画が必要になります。

会議の開催通知を関係者に送る簡単な作業でも、見落としは起こります。社長や役員の予定を管理している秘書のアドレスをCCに入れ忘れたり、出席予定人数を事前に確認していなかったことで、直前になって資料の部数を慌てて調整したり、椅子を追加する対応に追われるといったミスも実際に起こり得ます。

事前に確認する「すぐやる」を行っていれば、焦る必要はないはずです。成果を残せるような仕事ではないと思う人もいるかもしれませんが、簡単な仕事もできない人には、成果が生まれるような大きな仕事を任せられる機会は巡ってきません。

もっといえば、簡単な作業のミスの対応に追われて、本来やるべき仕事の時間を奪われてしまうこともあります。「すぐやるべき仕事」が本来であればどうでもいい目の前の作業に追われてしまい、結果的に「時間がない」「なんでもっと早く取り組んでなかったんだろう……」と後悔だけが残ってしまいます。

時間管理ができていない

すべての仕事は、時間で管理されます。
同じ勤務時間でも、その使い方によって結果に大きな差が生まれます。同じ7時間で結果を出せていて、使いこなせていない人が結果を出せていないということが起こるのはそのためです。

時間を意識して仕事ができないと、残業することを前提に行動してしまい、小さな仕事も大きな仕事も区別せずに「ただ取り組む」ことになってしまいます。すると、目の前の仕事量だけに振り回され、効率や生産性を考える余裕がなくなります。残業を前提に動くことは、短期的には「がんばった感」を得られるかもしれませんが、長期的には自分の時間と体力をすり減らすだけです。

残業することを否定しているわけではありません。

残業している人は、確実にがんばっています。ですが、その時間でもっと大きな結果を出せる可能性があるにもかかわらず、時間と体力を消耗してしまっているのです。
制限時間の制約を意識しながら、何に力を注ぐべきか、どこで手を止めるかの判断をし、行動していく。それだけで、結果は何倍にも大きくなります。

残業に追われる日々は、自分の成長を止めています。自分の仕事を見つめ直し、戦略的に動くことで、仕事の質も人生の質も同時に高められるのです。

「できない理由」を潰せば、うまくいく

行動と結果がついてくる すぐやる人の思考法
幾波 慶一(いくなみ・よしかず)
世界初の本格カラーレーザープリンターを開発した男
株式会社TTRコンサルティング代表、成果直結型ビジネスコーチ国産初の自動両面複写機構の発明など、出願特許150件以上のプロジェクトマネジャーのスペシャリスト。開発した商品は、キヤノンで利益率1位を獲得した。キヤノンで働いていたときのニックネームは、「失敗しない男」「スーパーマン」。
現在は、企業コンサルティングを行いながらも、「頭×行動」をつなげる思考法を用いて中学受験のコーチングや不登校の子どもの学習面の支援などを行っている。会社で得た利益の一部を全国の子ども食堂や大学生のボランティアの無料学習塾などに寄付。

※画像をクリックするとAmazonに飛びます。
行動と結果がついてくる すぐやる人の思考法
  1. 報われないのは努力不足じゃない、結果が出ない3つの理由
  2. 手を動かす前に勝負は終わる! できる人の思考の型
  3. 会議準備で止まるのはなぜ? 動詞化で迷いを消す1分着手術
  4. たった5分で仕事が変わる! 小刻みフィードバック術
  5. なぜ成功者は読書する? 答えは「書く」にある
ZUU online library
(※画像をクリックするとZUU online libraryに飛びます)