この記事は2026年4月15日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=metamorworks/stock.adobe.com)

2026年4月15日(水)の午前11時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。

現在の為替相場の傾向や相場観

マーケットが期待していたように、米国とイランは協議を数日中に再び行うことで調整を進めていることが報じられている。

ニューヨーク・ポスト紙によると、トランプ米大統領は、協議はパキスタンで「2日以内に開かれる可能性がある」とし、ロイター通信は、米国とイランの交渉チームが「週内にイスラマバードに戻る可能性がある」と報じている。

これを受けて停戦期待が高まり、現在、NZドルを中心にドル安の展開となっている

現在の為替相場の戦略やスタンス

今回のイラン戦争での避難通貨としてのドル高が極めて限定的なことが話題になっている。

特に日本同様に純エネルギー輸入国である欧州の通貨ユーロの下落が限定的で1.1400ドルも割り込めなかった。そして、停戦期待が高まると一気に反発。一時1.18ドル台まで値を戻している。

これについて、フィナンシャルタイムズのダニエル・デイヴィス氏が「世界のドル決済から締め出す」という米国の脅しが効かなくなったと指摘している。

イランは世界で最も制裁を受けている国のひとつ。しかしそのイランが、
①戦争中でも石油を売り続けている
②ホルムズ海峡を通航する船舶から通行料(最大200万ドル)を徴収している
③米イラン停戦後、イラン当局者は今後の通行料を仮想通貨(輸送1バレルあたり1ドル相当)で要求すると示唆
これらはすべて、ドル制裁の「実効性の限界」を示すものと指摘。

(出所:フィナンシャル・タイムズ)

逆に制裁を強化することで脱ドル化が進んでしまっているところが皮肉な展開。結果、ユーロ/米ドルはじわじわと1.2000ドルへ。

原油が高止まりしている環境下では、米ドル/円の下落も限られている。結果引き続き、190円に向けてユーロ/円の押し目買いスタンスで臨みたい。

▽ユーロ/円 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。