この記事は2026年8月25日(火)に「羊飼いのFXブログ」公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=cassis/stock.adobe.com)

2026年8月25日(火)の午後14時ころに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。

現在の為替相場の傾向や相場観

今週の最大の注目はウォーシュ米FRB議長のジャクソンホールにおける講演だ。

内容としては、米財務相が行った長期国債の買い入れ消却(バイバック)に対してTGAアカウントを使うということだが、それに対する評価や、イランへの経済制裁をどう見ているか、が重要だろう。

ただ、イランの制裁に関してはある程度予想された内容であり、イランと取引をする企業等を罰するということであれば実質的な制裁の対象は中国となる。

そのため来月、習近平国家主席が訪米する前に、どの程度実質的な制裁が行われるのか、中国サイドと詰めの協議をしていると思うが、どの程度中国側が受け入れるのかわからないところがあり、二次制裁に関してはあまりインパクトは無いだろう。

またバイバックに関しては、あまりにも大きな市場で20億ドルを40億ドルにしたところで意味は無い。 かつてイエレン財務長官が行なったオペレーション・ツイスト(ツイスト・オペ)に似ているが、5000億ドル程度のバイバックに対する効果は0.2%との推計データが出ている。 今回、少し効果があるかもしれないが、大勢に影響はないのではないだろうか。

現在の為替相場の戦略やスタンス

バイバックは、材料として見れば、ドル売り材料にはなる。

しかし、円のファンダメンタルズが強いわけではないので、なかなかそれが円買い要因とはならない。 米ドル/円は160円が近づいてくると介入警戒感も出てくるため、堅調ながらもレンジ相場が続き、比較的高金利である新興国の南アフリカランドや、メキシコペソなどを対象としたキャリートレードが続くように見える。

米ドル/円はジャクソンホールまでは比較的波乱のない動きになるかと思っており、158~160円のレンジを想定。

ただ、潜在的には米国債の危機が始まったとも言えるので、将来における大規模なドル売りの火種が見えてきたとも言えるだろう。

▽米ドル/円 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。