この記事は2026年9月2日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2026年9月2日(水)の午前10時ころに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
現在の為替相場の傾向や相場観
昨日1日(火)、日本の金融市場で非常に大きな動きがあった。新発10年物国債の利回り(長期金利)が、一時「3.0%」に達したのだ。長期金利が3%台に乗せるのは、実に約30年ぶり(1996年9月以来)の出来事。
「金利3%」と言われても、日々の生活にどう関係するのかピンとこない方も多いかもしれない。
そこで今回は、このニュースが意味することと、私たちの生活や為替(円安・円高)にどんな影響があるのかを分かりやすく解説したい。
◆長期金利が「3%」になるってどういうこと?
これまで日本は「超低金利(ゼロ金利)」が当たり前だったが、完全に「金利がある世界」へと突入した。
主な影響は以下の3つだ。
① 住宅ローンや生活への影響
住宅ローン(特に固定金利型)の金利上昇に直結する。これから家を購入する方や、固定金利で借り換える方の負担が増える可能性がある。
② 企業への影響
企業がお金を借りる際の利息(資金調達コスト)が上がる。これにより、企業の設備投資が慎重になったり、資金繰りの見直しを迫られたりする可能性がある。
③ 国の財政への懸念
単に「景気が良くなったから金利が上がった」だけではない。政府の積極財政に対する不安(財政悪化懸念)から、投資家が日本国債を売り急いでいるという「悪い金利上昇」の側面も強く指摘されている。
◆為替への影響はどうなる?
金利が上がると「円高」になる、と学校で習った方もいるかもしれない。しかし、現実の市場は少し複雑な動きを見せている。
◆教科書通りの動き(円高要因)
本来、日本の金利が上がれば米国や欧州との「金利差」が縮まる。理論上は円が買われ「円高・ドル安」になりやすくなるはずだ。
◆現実の動き(円安と国債売りの連動)
しかし現在、市場では「金利上昇(国債価格の下落)」と「円安」が同時に進むという、教科書とは逆の動きが起きている。これは金利差縮小のメリットよりも、「日本の財政は大丈夫なのか?」という不安から、国内外の投資家が日本から資金を逃がす(資本逃避)動きが強まっているからだ。そのため、金利が3%に達しても構造的な円安が続く可能性がある。さらに、円安がさらなる金利高を招くという悪循環に入ることも懸念されている。この悪循環を断ち切ることが、今の政府に期待されていること。特に日本の金利高は、米国や欧州の金利高も誘発し、グローバルな問題にもなりつつあるため留意が必要だ。
現在の為替相場の戦略やスタンス
米ドル/円が160円台半ばまで接近しており、当局の対応が注視される。
ポジションを一部縮小したが、豪ドル/円のロングは継続中。
▽豪ドル/円 日足チャート
*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。




