トヨタ自動車 <7203> グループの部品メーカーであるジェイテクト <6473> の安形哲夫社長は12月22日、都内で会見を開き、現在進めている電動タイプのパワーステアリングの供給体制整備の現状を明らかにした。
同社はベアリングや工作機械・メカトロニクス製品を生産しており、ステアリングなどを製造する自動車部品事業では「自動車用ステアリングでグローバルトップシェアの維持」を目標に掲げる。その中で、競争力のある製品を市場に投入し商品力を強化するために進めるものの一つが、下流アシストタイプのEPSの開発だ。
発表によれば、現在、北米市場でも油圧式のパワーステアリングの燃費性能が比較的劣ることなどから需要は減少しつつあり、中小型の車種でも下流アシストEPSへの切り替えが急速に進展しつつあるそうだ。ジェイテクトではこうした傾向を踏まえて、中大型車向けの下流アシストタイプのEPSを開発、製品ラインアップに加えている。小型車から、中・大型車、SUVまでをカバーする構えだ。
安形社長によると、海外での供給体制の整備を進めており、2013年末に公表したメキシコに拠点の設置を進めており、引き続き2015年に生産を開始する見通しだ。ほかにも、米・テネシー州の拠点で下流アシストEPSを投入することなどが解説された。
加えて、同社長は自動車部品事業以外の軸受事業や工作機械・メカトロニクス製品事業においても、事業部制の強化など経営、収益基盤を強化していくなどと話した。
(ZUU online)
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