ルーブル急落によりIKEAも販売を停止する等影響は広がっている

原油価格の下落や経済制裁の影響を受け、ロシアの基軸通貨であるルーブルは急落した。

これを受けて、ルーブルのユーロやドルへの両替を断られたり、ルーブル急落による値上げの前に購入しようと駆け込み客が殺到したスウェーデン家具大手のIKEAではロシア国内でのキッチン用品や家電製品の販売を一時停止するなど混乱が続いている。ロシア国内ではドル等の外貨へ換金するよりも、値上げ前のものを購入しようと駆け込み需要が急増し、高額輸入車ディーラーや米アップル社のiPhoneも新規注文を停止している。


世界経済への影響は

ロシア政府によるルーブル急落への対策はなすすべもなくお手上げ状態だ。ルーブルの急落の影響は他の資源国にも広がりを見せている。ロシア経済低迷の影響はいつまで続くのだろうか。

世界の中でも米国経済は比較的堅調だ。しかし、欧州は低迷し、中国を中心とした新興国も成長が鈍化し始めている。米国だけが世界を引っ張る形になっているが、それだけではルーブルが回復するのは難しいだろう。1998年に発生したロシア通貨危機を発端とする世界金融危機のような状況にならないことを祈るばかりだ。

(ZUU online)

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